YE DIGITAL、低温下でも表示可能に工夫した「スマートバス停」をとかち帯広空港線のバス停に導入

北海道帯広市では、年に数回1日に20~30cm以上の雪が積もる日があり、その場合、バスの遅延や飛行機の欠航に伴う空港連絡バスの運休が発生する。

しかし、大雪による交通規制により、バス事業者がバス停へ運行状況の案内を張りに行くことができず、最新の案内ができないという課題があった。

また、飛行機の運航ダイヤ改正に伴う空港連絡バスの時刻表の張り替え作業は、極寒の深夜に行うこともあり、バス事業者の負担になっていた。

そうした中、株式会社YE DIGITALが提供する「スマートバス停」は、十勝バス株式会社が運営管理する、北海道帯広市内と帯広空港を走る「とかち帯広空港線」のバス停14カ所において採用され、2023年3月1日より順次運用を開始した。

設置されたスマートバス停は「楽々モデル」(Type-D:電子ペーパー採用スマートバス停)で、乾電池駆動により、様々な気象条件下(日の当たらないバス停を含む)でも電源供給が可能。

既存ポールや壁面に専用金具で取り付けるのみで、大がかりな取り付け工事は不要だ。

また、今回北海道という土地に導入するにあたり、電子機器の屋外設置による課題や、電子ペーパは寒さに弱いという特性をもつため正常に動作できないのではという懸念がある中、2022年12月下旬より約1カ月間の導入検証が行われた。

この間、情報更新のタイミングや画面表示方法を工夫することで、スマートバス停が正常に稼働することを確認した。

具体的には、低温の場合更新動作が停止する可能性があるため、朝から夕方間に情報を更新するように設定。また、比較的低い気温にも対応する白・黒の2色で画面を表示している。

これにより、大雪の日でも、バスの大幅遅延や運休情報のお知らせが可能となるほか、バスの接近情報や観光情報を発信し、誘客を促進することができるようになった。

観光情報は、時刻表データである「GTFS-JPデータ」内に観光サイトの情報を格納。その「GTFS-JPデータ」に格納されたサイトの情報を読み取り、QRコードを自動生成し、スマートバス停へ反映している。

YE DIGITAL、低温化でも表示可能に工夫された「スマートバス停」をとかち帯広空港線のバス停に導入
観光情報サイトに飛ぶQRコードを表示している。

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