ナビタイムジャパン、渋滞情報マップにいつもよりも混んでいるかを表示する「AI渋滞予報」を提供開始

株式会社ナビタイムジャパンは、リアルタイム道路交通情報アプリ「渋滞情報マップby NAVITIME」にて、高速道路上でよく道路混雑が発生する全国100区間の朝7時から23時までの渋滞を予測し、各区間がいつもよりも混んでいるかをグラフや地図上で表示する「AI渋滞予報」を、2023年4月21日より提供開始する。

現在ナビタイムジャパンが提供している「渋滞マップ(高速)」や「一般道マップ」上の渋滞予測情報は、「渋滞長10㎞」のように、絶対値を元にした情報のため、同じ10kmの渋滞でも、いつもより渋滞している場合としていない場合との区別はできなかった。

そこで、混まないルートや渋滞ピークを避けた時間帯を選んで移動することができるよう、今日の渋滞がその道路の「いつもの渋滞」と比較してどうなのか、を感覚的に把握できる機能として、「AI渋滞予報」を開発した。

「AI渋滞予報」では、高速道路上のIC間の単位ではなく、「東名高速道路(上り)伊勢原JCT~横浜町田IC間」のように、よく渋滞する区間を1つの単位として、1日分の渋滞予報を表示する。

長い区間かつ1日単位の渋滞予測は、現状提供しているIC間の短期的な予測や「渋滞カレンダー」のような何日・何か月先までの長期予測を組み合わせるだけでは高精度な予測が難しいため、AIを利用することで精度を向上させ、より先の時間までの渋滞予測が可能となっている。

表示方法は、「きょうの渋滞予報」画面の地図上に、混雑が発生しやすい区間の渋滞予報がアイコンで表示される。(トップ画参照)

また、地図上で、主要渋滞区間100区間にピンク・黄色・水色の3段階の「混雑度マーカー」を表示し、渋滞予報の概要を確認することができる。「混雑度マーカー」をタップすると、「渋滞予報グラフ」と「渋滞ピン」が表示される。

ナビタイムジャパン、渋滞情報マップにいつもよりも混んでいるかを表示する「AI渋滞予報」を提供開始
左:渋滞予報グラフの画面イメージ 右:渋滞ピンの画面イメージ

渋滞予報グラフは、主要渋滞区間の「いつもの渋滞」グラフと、「今日の渋滞予報」グラフを重ねて表示し、どの時間帯が、いつもよりもどのくらい混みそうか、を表示する。(上図左)なお、この機能は、プレミアムコース会員が利用可能だ。

渋滞ピンは、主要渋滞区間の場所と渋滞予報の概要を表示する。その区間で予測される、その日の最大の渋滞長と時間帯を確認することができる。(上図右)

活用されているAIは自社開発されており、前日0時から当日6時までの渋滞長から今後の推移を予測する。また、VICSから配信される渋滞長データを、年末年始・お盆のほか、GWなどの行楽シーズンも含めた約2年分学習させている。

開発にあたっては、これまでの渋滞予測や道路交通情報などの知見を生かし、複数のニューラルネットワークモデルや機械学習モデルから、渋滞予測の特徴にあったモデルを独自に選定。その組み合わせ方やパラメータチューニングによって、該当区間の前日の推移だけではなく、他の区間の相互関係も考慮して予測結果を判定している。

これにより、従来の渋滞予測技術を使った場合に比べて、精度が約35%向上したのだという。

ナビタイムジャパン、渋滞情報マップにいつもよりも混んでいるかを表示する「AI渋滞予報」を提供開始
従来の渋滞予測技術と渋滞予報のAIによる予測を比較した図

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