スペクティと日本気象協会、道路の吹雪視程判定をAIで自動化し約9割の精度で判定に成功

降雪や吹雪による視程(大気の混濁の度合いを示し、水平方向における見通せる最大の距離)の悪化やホワイトアウトによる視程障害は、交通事故や大規模車両滞留に繋がる恐れがある。

そうした中、株式会社Specteeと一般財団法人 日本気象協会は、道路上に設置されたカメラで得られた画像を基に、AI解析を用いて視程を判定する技術開発において、人間による目視での読み取り結果との合致率が約90%の判定に成功したことを発表した。

今回の技術開発は、吹雪によるホワイトアウトが発生しやすい東北・北海道を中心に、7台のカメラから得られた画像をAIが解析し、見通せる距離を50m未満、100m未満、200m未満、300m未満、300m以上と分けた「階級別視程」として判定。日本気象協会の職員による目視での読み取り結果と照らし合わせて精度を検証した。

検証は、2022年度冬期に7箇所で行われ、その結果、人間による目視での読み取り結果との合致率が全体で88%判定できることが確認された。なお、50m未満と100m未満のように、1階級の誤差を許容すれば、合致率は99%であった。

また、降雪時や吹雪時だけでなく、濃霧発生時も良好な精度で視程を検知できることが確認された。

今後は、道路の安全や防災に関わる事業者などへ提供し、自動運転技術への応用や吹雪視程予測への精度向上、吹雪による視程障害状況解析なども目指すとしている。

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