株式会社FIXERと三重県桑名市は、「ChatGPTを活用したAI行政サービス実証事業に関する連携協定書」の締結について、2023年7月10日付けで合意し、7月18日より実証実験を開始することを発表した。
両者は、今回発表された協定のもと、ChatGPTを活用した行政サービスの高度化事業に共同で取り組み、同市の市民サービスの向上を目指す。
サービスは、FIXERが開発・提供するAzure OpenAI Serviceを活用した、行政・企業向け生成型AIサービス「GaiXer(ガイザー)」上に構築する。
「GaiXer」は、ChatGPTなどの生成型AI技術を活用した、行政・企業向けサービスだ。データ保護機能、アクセス制御機能に特化し、ユーザからの質問に対して、カスタマイズされた回答の生成や、定型的な事務作業を代行する機能などを展開している。
加えて、クラウド上の様々なサービスと結合することで、市民向け、ユーザ向け、カスタマーサポート、行政や企業の組織の業務改善など、複数用途への活用を可能にしている。
「GaiXer」を利用することで、ChatGPTの課題として指摘される、内部情報や利用者のプライバシーを保護した利用環境を提供することができる。
一般的な「GaiXer」の想定活用方法としては、企業や行政組織におけるプロンプトのテンプレート化とその共有を通じた文書作成の省力化に伴う業務効率化や、「Email-Pro」の活用を通じた電子メール生成と機密情報チェック、専用環境でのみ提供される社内FAQやマニュアルの学習に基づいた回答生成などが挙げられている。
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