まちのスマートシティ化を進める上で基礎となるまちのデジタル化やビックデータ取得による可視化には、各企業や自治体・専門家とともにプロジェクトを組成し、新たなソリューションを創出できる基盤の構築が重要となる。
一方で、デジタル化のために多数のセンサー・GPS・ビーコンを街中に設置しデータを取得する手法では、リアルデータ(実数)の取得が難しく、推計値をもとにした人流の分析しかできないという課題があった。また、AIカメラはリアルデータの取得には強い一方で設置箇所毎にコストが発生するといった課題があり面的なデータを取得しづらいものだった。
Intelligence Design株式会社は、AIカメラが従来苦手としていた面での利活用を促進するため、渋谷を中心とした都市部に集中的にAIカメラを配置することで面的なリアルデータ取得を行うプロジェクトを始動した。第一弾として、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般社団法人渋谷再開発協会とともに、スマートシティ化し1人1人に合わせた理想の渋谷のまちづくりを目的として、渋谷駅周辺にIntelligence DesignのエッジAIカメラ100台の設置及び人流データの取得・解析を2023年7月から開始した。
同プロジェクトにより、主要駅周辺の人流や交通量データをリアルタイムに取得することが可能となり、まちづくりにおける事前事後評価や夏の花火大会、年末年始のカウントダウン時といった渋滞や混雑時の防犯における警備員配置の最適化や人材不足の解決に寄与する。
また、マーケティングにおける新たな視座の獲得やデータ利用価値を模索するべく、幹線道路の通行量や各商業施設への入店客数といったリアルタイムの利用者の属性情報(性別・年代)や滞在時間等の人流データを複合的に可視化・分析したビックデータを一部オープンデータ化し、各協賛事業者が利用できる形で、まちへ還元することを予定している。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。