株式会社村田製作所は、児童の交通安全へ向け、自動で声かけができる交通安全ブザー「こえか」の提供を、2023年12月頃に予定していることを発表した。
「こえか」は、保護者の目を離れて通学する児童を対象に開発された、一般消費者向けサブスクリプションサービスだ。
見通しの悪い交差点や交通量の多い横断歩道など、保護者がスマートフォン上の専用アプリからあらかじめ設定しておいた危険箇所に近づいた際、児童が持つ小型専用端末から「左右を確認してから渡ってね」などの音声でアラートを発する。

端末は、全球測位衛星システム「GNSS」を利用した測位機能を備えており、登録地点に到達したことを正確に検知することができる。
また、「こえか」を活用した実証実験を、金沢大学 藤生准教授と連携し、金沢大学附属小学校の児童を対象に実施した。
その結果、「こえか」を用いた一旦停止の注意喚起音声の有無によって、児童の一旦停止率が約39%上昇した。
加えて、「こえか」は加速度センサによる行動検知機能を備え、実際に児童が一旦停止したかどうかを検知して保護者のスマートフォンに報告できる。この機能を活用すれば、家庭での交通安全の意識づけを適切なタイミングで行うことが可能だ。
なお「こえか」は、10月17日~20日に幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」の村田製作所ブースで展示される。
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