日本の道路の総延長は120万kmにのぼると言われ、これらの道路インフラは、年々老朽化が進んでいる。
現状の路面性状調査業務は、路面性状調査車により行われており、その路面性状調査車は1台あたり1億円ともいわれる初期コストおよび、運用コストとデータ解析の手間が課題となっているのだという。
こうした中、株式会社スマートシティ技術研究所とニチレキ株式会社は、共同開発したスマートフォンによる道路点検DXシステム「GLOCAL-EYEZ」が、一般財団法人土木研究センター実施の「2023年度路面性状自動測定装置の性能確認試験」(以下、性能確認試験)に合格したことを発表した。
「GLOCAL-EYEZ」は、一般車両にスマートフォンを取り付けて通常通りに走行することで、路面性状を測定できる技術だ。専用の機器や車両を必要とせず、スマートフォンによる振動計測と画像撮影に基づくシステムとなっている。
今回、特徴点マッチングによる路面横断形状推定技術を新たに開発し、車両内設置カメラによる「わだち掘れ」への定量評価に成功した。
この「わだち掘れ定量評価」の実現により、性能確認試験では、「ひび割れ」「わだち掘れ」「平たん性」という路面点検の3要素に合格することができた。
なお、開発された特許技術は、「わだち掘れ」だけでなく、路面段差やポットホール深さの定量評価にも適用できるとしている。
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