古河電工と中電技術コンサルタント、RPA技術を活用し予防保全型のインフラメンテナンスを転換

国土交通省は、2014年の「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」以降、標識や照明などの道路附属物の点検要領を示しているが、数が膨大で業務負荷が高く、点検実施率は低い状況だ。

こうした中、古河電気工業株式会社(以下、古河電工)と中電技術コンサルタント株式会社は共同で、2022年10月に開始した、広島県三原市の道路附属物個別施設計画策定業務を、2023年7月に完了したことを発表した。

この業務では、三原市内の道路41.5kmを対象として、ドライブレコーダを搭載した車両を走行させて動画を取得し、古河電工の附属物点検表作成サービス「みちてんスナップ」を用いた動画解析により、点在する道路附属物390基の位置情報を抽出して、デジタル台帳を作成した。

古河電工と中電技術コンサルタント、RPA技術を活用し予防保全型のインフラメンテナンスを転換
点検表の一例

また、道路附属物のうち、カーブミラーと道路標識(路側式・添架式・片持ち式)を対象に、附属物巡視支援システム「みちてんクルーズ」を用いて巡視点検を実施した。

古河電工と中電技術コンサルタント、RPA技術を活用し予防保全型のインフラメンテナンスを転換
「みちてんクルーズ」による巡視点検で確認した損傷例

簡易劣化判定で要補修となった道路附属物と、基部が草木に覆われて見えないなどの理由で判定が難しかった道路附属物は、中電技術コンサルタントが附属物点検支援システム「みちてんアシスト」を用いて、現地で詳細点検を行った。

その結果、「みちてんクルーズ」を用いた巡視点検では、全ての道路附属物を目視で詳細点検する従来方法に比べて、現場作業日数を約5日分削減することができ、「みちてんアシスト」を用いた詳細点検では、現場作業日数を約14日分削減する効果が得られた。

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