沖縄県うるま市は、約6000名の雇用を生み出す中城湾港新港地区工業団地を中心とした、産業都市となっている。しかし、広大な産業用地を擁する中城湾港新港地区工業団地は、常習的な不法投棄や暴走行為が問題となっている。
特に、夜間帯に発生しているドリフト走行などの危険運転行為は、騒音問題という地域課題につながっている。
こうした中、うるま市とTOPPANデジタル株式会社は、中城湾新港地区工業団地で発生しているドリフト走行などの危険運転行為の抑制に向けて、うるま警察署、中城湾新港地区協議会と協力し、ドリフト走行の騒音自動検知の実証実験を、2023年11月27日から2024年3月末までの約4ヵ月間、共同で実施する。
この実証では、TOPPANデジタルが開発したAI騒音自動検知システムにより、対象となる拠点の音を収集し、システムがAI学習している騒音パターンと比較することで、騒音判定および検知を行う。
具体的には、騒音パターンをAIに学習させて、判定機器に搭載されたマイクにより収集した音と比較することで、ドリフト走行などによる騒音が発生したことを判定する。
また、複数拠点を同時監視し、クラウド上にデータ集約する仕組みにより、どこで騒音が発生したのかなどの情報を、うるま市やうるま警察署といった関連機関に通知することが可能だ。
各所は、今後そのデータを活用して、取り締まり強化へ繋げるなど危険運転行為の抑制を目指すとしている。
また、実証実験で収集したデータや運営上の課題整理・検証により、データ分析・予測技術の構築を進め、2024年度以降にうるま市での本格運用、及びうるま警察署や沖縄県が管理するシステムとの連携を目指す。
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