株式会社unerryと株式会社NTTデータは協業し、豊洲エリアの近隣から集客および来訪者のエリア回遊率アップを目的とした取り組みを、2023年12月2日から2024年1月31日の期間に実施する。
豊洲エリアには、年間約100万人が来訪するが、今回の取り組みに向けた事前調査において、人流解析およびユーザ調査を実施した結果、目的地が特定の商業施設やレジャースポットへ集中し、エリア内の回遊性が低いといった課題が明らかになった。
またその要因としては、魅力的な施設やスポット、イベントが存在するにも関わらず、情報発信が不足しているため認知度が低く、地域の魅力を十分にアピールできていないという点が挙げられた。
今回の取り組みでは、NTTデータが開発した、豊洲エリアの都市活動データの可視化・分析を行う「豊洲ビューアー」を活用する。
「豊洲ビューアー」には、unerryのリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」に蓄積される月間400億件超の人流ビッグデータが連携される。これにより、豊洲エリアおよび協力施設における来街者の人数推計と性年代情報の推計、unerry独自の指標である行動DNAなどを統計分析することで、目的に応じた特徴的なペルソナ像の構築が可能だ。
こうして豊洲エリアへの来訪見込みが高い人物像を推測するとともに、来訪者の趣味嗜好、そして場所や時間に沿ったレコメンド情報をunerryの「Beacon Bank AD」を使いリアルタイムにプッシュ配信することで行動変容を促し、来訪動機の促進や回遊性向上に寄与したかの効果検証を行う。
なお、広告配信コンテンツは、ターゲットのペルソナ情報をインプットした上でNTTデータが生成系AIを用いて作成し、コンテンツの作成コスト・時間を短縮する取り組みも実施する。
生成系AIに関しては、NTTデータ デジタルサクセスコンサルティングユニットが整備した生成AI活用基盤を活用している。また、生成系AIを用いた作成物は、NTTデータ法務部およびAIガバナンス室と連携し、景品表示法や著作権保護の観点で対策を行ったもののみを配信するとしている。
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