株式会社unerryと株式会社エム・データは、テレビ番組における消費者行動への影響可視化に向けた連携を開始した。
unerryは、屋内外の「リアルタイム人流ビッグデータ」をスマートフォンアプリから取得している。全国約216万箇所のビーコンネットワークとGPSによる位置情報技術の活用により蓄積されたビッグデータをAIで解析することで、全国のエリア・施設への来訪状況の把握が可能だ。
エム・データは、テレビ番組やCMの放送内容を独自にサマライズしテキスト化・データベース化した「TVメタデータ」を提供している。
今回、両社が連携することにより、2社のデータを活用し、テレビ番組内におけるレジャー・商業施設などの露出が、実際の生活者の来訪にどのような影響を与えたかの定量的な可視化を推進する。
具体的には、テレビで放送された市町村といった地域や、観光地やレジャー・商業施設について、施設名称や住所、番組での紹介状況、出演タレント、放送日時、秒単位の紹介時間を記録したデータを活用することで、テレビによる効果とその影響日数を人流データと重ね合わせて、時系列で可視化することが可能となる。
これにより、自治体によるエリアマーケティングや、地域の活気の源となる施設プロモーションにおける来訪人数の最大化を支援する。
可視化例としては、「TVメタデータや視聴ログと掛け合わせた、メディア効果の直接評価と影響日数の算出」「テレビCMデータと掛け合わせた、広告主の自社および競合の効果分析」「テレビ番組やCMに出演しているタレント情報と掛け合わせた、来訪数最大化に寄与するタレントパワーの評価」などが挙げられている。
今後は、「視聴ログデータ」や「購買データ」などの分析を可能とするデータ連携の拡充も計画しているのだという。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。