日揮ホールディングス株式会社(以下、日揮HD)は、同社のITサービス事業会社であるJGC Digital株式会社が、IoT機能付きの回収ボックスを活用した無人衣類回収の実証実験を、2024年1月15日より神戸市で開始することを発表した。
今回の実証実験では、衣類回収サービス「するーぷ」を活用した無人での衣類回収を実施する。「するーぷ」は、モバイルアプリケーションとIoT回収ボックスによる、衣類回収サービスだ。
IoT機能を有している回収ボックスでは、投入扉の遠隔施錠および解錠・残容量測定・回収物の重量測定などが可能。作業は持ち込んだ衣類を回収ボックスに投函することで完了するため、無人で対応することができる。
また、回収重量に応じたポイントはモバイルアプリケーションにて付与され、貯まったポイントはクーポンや寄付の中から選んで交換できる仕組みを構築している。

今回の実証実験で回収ボックスが設置される場所は、デザイン・クリエイティブセンター神戸や、神戸市営地下鉄三宮・花時計前駅、神戸サンセンタープラザセンタープラザ、三宮オーパなどで、寄付・クーポン連携先は、認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)、BE KOBEミライPROJECT、三宮プラザ名店会などだ。
日揮グループは、「衣類の回収をより促進するためには、無人対応が可能な回収システムやインセンティブ提供を通じて行動変容を促すことが重要だ」とし、その一環として今回の実証実験が実施される。
将来的には、回収した衣類のうちポリエステル由来のものを、合弁会社RePEaTが保有するケミカルリサイクル技術(RePEaT PROCESS法)により再資源化し、ポリエステルおよびPET製品の循環型社会実現を目指すとしている。
なお、この実証実験は、神戸市が地域課題・社会課題の解決に向けて公募した「令和5年度 CO+CREATION KOBE Project」の「ACTIVE型」事業の一環で、JGC Digitalが2023年8月に採択されたものだ。
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