東芝デジタルソリューションズ株式会社は、要介護認定の申請を受けた自治体が実施する訪問調査業務を、タブレット端末で行えるシステム「ALWAYS V」の提供を開始した。
訪問調査では、訪問調査員が対象者との会話と観察で把握した心身状態を紙にメモして記録し、帰庁後にそれを調査票用紙に清書、データ入力を行う。しかしこの作業には、調査員のスケジュール調整や調査結果の清書、調査結果の確認作業など、効率化が求められている。
そこで今回発表された「ALWAYS V」では、調査業務を紙の運用からデジタル化することで、訪問調査員の業務の効率化をサポートする。
具体的には、要介護認定の調査対象者(またはその家族)との訪問スケジュールの調整内容をメモしたり、全ての調査員のスケジュールの空き状況をカレンダー形式で可視化し、訪問スケジュール調整の削減する。
また、調査員個人のスケジュール管理についても、直近の訪問スケジュールをアラート表示させるなどして、一日の業務計画を確認することが可能だ。
調査中においては、「メモを取りながら調査結果を入力」「メモを取るのみ」「調査結果の入力のみ」の3パターンに応じた入力画面が提示される。画面パターンの切り替えはボタン一つででき、調査員個人の記録方法や訪問先の条件などに応じて、記録方法を変更できる。
加えて、調査対象者とのコミュニケーションを補助する画像機能、判定基準を確認できる認定調査員テキストの参照機能、特記事項を定型文として管理する定型文機能、判断に迷った項目の保留表示や項目間で不整合が生じた場合の警告表示をする機能などの支援機能が搭載されている。
なお、「ALWAYS V」は、市販のタブレットにインストールして使用可能で、自治体の規模に関わらず導入することが可能だ。
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