ベトナムでは急速な経済発展に伴い、都市部での交通渋滞と大気汚染が深刻な問題となっており、その対策の一環として公共交通の促進が急務だ。
こうした中、株式会社Strolyは、ベトナム・ビンズン省のスマートシティ開発について、べカメックス東急有限会社との共同プロジェクトを立ち上げた。
このプロジェクトは、「都市でのサステナブルな移動の促進」および「開発中都市の未来ヴィジョンの共有」を目指し、Strolyのデジタルマップサービスをベースに様々な企画を展開するものだ。
今回、第一弾リリースとして、ビンズン省の公共交通機関であるバスのリアルタイム情報を表示したマップを公開した。
デジタルマップ上でバスのアイコンをタップすると、路線のルートを表示することができる。これにより、「目的地に行くにはどのバスに乗ればいいかわからない」「目的のバスがいつ来るかわからない」といったバスの利用に対する不安を解消する。

また、このマップでは、ビンズン新都市におけるべカメックス東急社の都市開発の最新情報や、新施設の開業予定などのプロジェクト情報も提供し、未来の都市イメージを伝えることを目的としている。

第一弾以降のプロジェクトの展開としては、マップ上でのスタンプラリーの開催を予定している。動くバスの中にチェックインスポットを設定し、参加者はバスの乗車と、特定のエリアでのチェックインにより抽選に参加できるといった、リアルな空間と連動したイベントの開催を計画している。
また、Strolyでは、マップの利用者の移動データをもとに利用者の移動傾向の分析を行うことができる。今回の企画においても、利用者がマップを使ってどのように移動したか、スタンプラリーの企画に沿ってその移動傾向がどのように変化したかなどの分析につなげ、エリアにおいて人に行動を促すメディアとしてのデジタルマップの可能性を検証するとしている。
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