ゼンリンと山口県光市、AIによる予約制乗合タクシーの実証実験を開始

山口県光市と株式会社ゼンリンは協力し、「予約制乗合タクシー」を運行するAIデマンド型交通導入実証実験事業を、光市内の一部地域で2024年2月1日から3月1日までの期間実施することを発表した。

この事業は、光市地域公共交通計画の施策の一つで、路線バスの運行がない地域やバス停までの移動が困難な地域における地域内交通の拡充を目指す。

光市がAIを活用したデマンド型交通システムの導入業務をゼンリンに委託し、AIによる配車ルートの策定が可能な予約制乗合タクシーを地域内に運行させる。

これにより、地域住民の移動ニーズの変化への対応や移動の利便性向上、交通事業者への影響等について検証する。

具体的には、2024年2月1日から3月1日までの期間、午前9時から午後4時まで毎日運行し、光市内の一部地域(三井・上島田・周防地区全域)が利用可能エリアとなる。

ゼンリンと山口県光市、AIによる予約制乗合タクシーの実証実験を開始
利用可能エリア

利用者は事前に登録を行い、乗車料金は大人(中学生以上)が1乗車300円、小人(小学生以下)が1乗車150円となる。障害者手帳の提示により、利用者及び介助者1名の料金は各々150円となる。

なお、「光市予約制乗合タクシー」では、受付システムや車載システムにて、ゼンリンの住宅地図データが採用されている。これにより、住宅の詳細な位置を把握することで、ラストワンマイルにおける最適な運行を支援する。

今後は、30日間の実証実験で得られた各種データの分析を行い、光市におけるデマンド型交通の適性や今後の導入について検討する予定だ。

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