千葉市の区役所総合窓口では、繁忙期の窓口滞留や多様な手続きによる職員の負担が増えている。
これらの問題を解決するため、窓口の省人化・無人化、言語や障害に関わらずコミュニケーションを可能にする市役所のオンライン相談が必要とされている。また、外国人住民の増加に伴い、多言語対応も求められている。
こうした中、株式会社ワントゥーテンは、AIエージェント「QURIOS AGENT(キュリオス・エージェント)」を開発し、千葉市のスマートシティ推進ビジョン「市役所がスマート」の実現に向けて、生成AIを用いたコミュニケーションサービスの実証実験を開始した。
「QURIOS AGENT」は、OpenAIのAPIを搭載し、顧客の独自データからスタッフの業務遂行を支援するAIエージェントを開発・提供するものだ。
具体的なサービス内容としては、待合スペース等にAIタブレットを設置し、来訪した市民がAIによる手続き案内を行う。
翻訳機能も備えているため、外国籍の市民も利用可能だ。さらに、窓口案内担当者がAIタブレットを通じて窓口案内を行うサービスも提供する。
これにより、外国籍の市民へのサポートや業務における不明点の調査などが可能となる。
なお、実証実験は2024年2月13日から3月28日まで行われ、場所は稲毛区役所と美浜区役所の市民総合窓口課だ。
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