ABEJA、愛知県安城市でのスマートシティ実現へ向けAIおよびデータを施設運営に利活用

株式会社ABEJAは、愛知県安城市より委託を受け、スマートシティの構築に向けたAIやデータの利活用に関する実証を目的に、公共および民間が共同で運営する複合施設アンフォーレの来館者に関するデータの分析を始めると発表した。

この事業は、安城市がスマートシティの実現に向けて戦略や方針を定めるために、AIとデータの利活用した小規模な施策を検証することを目的としたものだ。

具体的には、ABEJAと安城市がアンフォーレ内にカメラを6台設置し、年齢層や性別、利用時間帯など来館者の属性や利用人数などを計測し、データ化を進める。

そのデータを元にAIによる画像認識を用いて、開催イベントごとの参加者の年齢層や性別、滞在状況、図書館休館日と開館日の状況比較など、細分化した分析を行い、その結果をサービス向上に活用する計画だ。

個人情報の管理に関しては、経済産業省および総務省が策定した「カメラ画像利活用ガイドブック」に沿ったシステム環境を整備しているという。また、データベースはアンフォーレに設置されたカメラの映像データを利用しているが、来館者のプライバシーに配慮し、映像データはすべて個人を特定できない統計データに変換したうえで、変換後の映像および画像データはすべて消去されるとのことだ。

今後は、この取り組みを安城市全域にスケールさせて人流の可視化を図り、それぞれのエリアと人物属性とを関連させたデータを得ることで、データを利活用した施策を展開するとしている。

また、安城市が集計データを用い、市民にとってより適した施設の利活用や施策の検討を進められるよう、業務支援を行うとともに、都市計画などにおいて、デジタルを利活用したユースケースを創出し、スマートシティの早期実現に取り組むのだという。

ABEJAは、「これまでに培ったノウハウを活用することで、最適化されたシステムの構築や運用が可能となり、データを単に分析するだけでなく、実装に向けて利活用できるほか、中長期的には安城市が目指すスマートシティの早期実現に貢献できる」と述べている。

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