福岡県大野城市では、水道利用料金請求のため2か月に一度行われる水道検針が行う必要があるが、水道メータは住民の敷地内や人々が通らない場所に設置されているため、門の鍵を開けてもらう必要や、水没や草木で検針が難しい場所にも行かなければならない。
そのため、一回の検針には数時間の時間がかかるほか、時折、検針が困難で推定利用量を請求しなければならず、実際の検針を行って適正な金額を請求したいという声が上がっていた。
そこで株式会社ウォーターリンクスは、検針業務の効率化に向けた水道スマートメータの実証実験を、大野城市の市内9戸を対象に開始することを発表した。
この実証実験では、一部の地域ではこれまで目視で行っていた水道メータを、同連結子会社の株式会社ウォーターデバイスが製造する一括無線検針を行うAMR方式の水道スマートメータに変更し、無線通信(LPWA)での検針有効性の評価を行う。
AMR方式の水道スマートメータに変更することで、無線通信を利用して遠隔地からのデータ収集が可能となる。
これにより、従来の住戸での課題解決に効果を発揮するだけでなく、目視検針と比較してより正確かつ迅速になることが期待されている。
また、従来は水道料金の計算システムへ検針値を移行する際に、ハンディーターミナルとPCを直接接続する必要があったが、水道スマートメータ化により、取得した検針値がクラウドサービスに自動連携されることで、遠隔地からのデータ収集に加え、水道料金の計算システムへの連携が可能となる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。