広島県の宮島は、世界文化遺産に登録された嚴島神社などがある観光名所だが、観光客の急増に伴うごみのポイ捨てや置き捨てなど、オーバーツーリズム対策が急務となっている。特にテイクアウトに伴う、大量の飲み残しの処理が大きな課題だ。
また、これらによって海洋プラスチックごみの発生や景観の悪化等につながっていく可能性が懸念されている。
そこで一般社団法人全国清涼飲料連合会、廿日市市、広島県、BIPROGY株式会社は、世界遺産である宮島とその玄関口である宮島口において、環境保全と観光振興の両立に向けたモデル事業を2024年8月8日から開始した。
この事業は、IoTスマートごみ箱「SmaGO」を活用して、観光客によるポイ捨て・置き捨てごみの発生抑止とリサイクル(再生利用)、リユース(再使用)、リデュース(発生抑制)の3Rを推進する取り組みだ。
具体的には、多くの観光客が往来する宮島口旅客ターミナル施設と、島内の表参道商店街(TOTO宮島おもてなしトイレ)にIoTスマートごみ箱「SmaGO」を設置。TOTO宮島おもてなしトイレには、「SmaGO飲み残し専用BOX」も設置される。
また、宮島口旅客ターミナル施設に設置されたデジタルサイネージや観光客のスマートフォンから見ることができる観光マップ(デジタル周遊マップ)で、「SmaGO」の設置場所の表示を予定している。
さらに、ペットボトルの3分別(ボトル、キャップ、ラベルの分別)をはじめとして、ごみの分別やリサイクルに関する情報をデジタルサイネージで発信することで、マナーの啓発活動に取り組むとのことだ。
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