星和電機株式会社は、株式会社ネクスコ東日本エンジニアリングおよび東京理科大学との共同研究により、道路情報板支柱の異常有無を遠隔で自動検知するモニタリングシステムを開発した。
このシステムは、情報板内にセンサ端末を1つ取り付けることで、道路情報板の支柱の揺れ方を常時遠隔監視することにより、倒壊に直結する異常事象を早期に発見することができるモニタリングシステムだ。
具体的には、センサ端末により、定時的に加速度を自動収集することで、設備の特徴量を自動で推定。推定した固定振動数を、温度で自動補正し、計測誤差や外れ値は自動で排除する。
そして、24時間のデータの集合から、固有振動数の平均値と標準偏差を自動で算出する。この平均値と標準偏差を前日と当日で比較し、異常がある際はアラームを自動出力する。
また、導入時と当日の平均値と標準偏差を比較し、四季変動以上の変化を一定日以上連続推定することで、異常がある際にアラームを自動出力する。
さらに、前日と地震などの緊急時直後からの平均値と標準偏差を比較し、一定以上の低下がある際はアラームと判定確度を自動で出力する。
具体的な異常検知箇所としては、アンカーボルトの破談やベースリーブ溶接部の亀裂などだ。
現時点では道路情報板の支柱を対象としているが、今後は道路照明ポールや大型道路標識等の道路付帯設備全般の展開を視野にいれているとのことだ。
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