一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(以下、大丸有協議会)は、ゲキダンイイノ合同会社と連携し、2024年10月28日から11月6日までの間、新しいモビリティサービスの実現へ向け、低速自動走行モビリティ(歩行支援型モビリティ)の3台同時走行の実証実験を実施する。
大丸有協議会は昨年2月にも、ゲキダンイイノ社製のモビリティ「iino type-S712」(トップ画)が公道走行する実証実験を実施しており、社会受容性や安全性を確認している。
今回の実験では、複数台による走行、走行エリアの拡張、検証期間の延長、モビリティの提供する体験価値の拡充、そして遠隔監視型による運用を通じて、モビリティサービスの需要性やまちの回遊型ウォーカブル性向上への寄与度を確認するほか、完全自動走行(遠隔監視)を想定した運営面の検証を進める計画だ。
また、東京国際映画祭と連携し、モビリティからビル壁面への映像投影や映画祭の雰囲気を醸成するファニチャの設置による賑わいや新しい移動体験の創出、人々の回遊についても検証する。

前回の実証実験から主な変更点は、検証期間を3日から10日間に延長し、走行エリアを丸の内仲通りから丸の内仲通りと有楽町周辺エリアに拡大。走行台数を1台から最大3台の同時走行に増やすことだ。
なお、大丸有協議会が構築する都市OSと各種モビリティ等の位置情報やイベント情報等を連携し、来街者に発信している大手町・丸の内・有楽町地区リアルタイム回遊マップ「Oh MY Map!」上で、実証実験関連の情報を発信する。
具体的には、モビリティ走行ルート、モビリティスポットおよびコンテンツ・スポットの位置情報や詳細情報、連携イベントの会場位置情報および詳細情報、アンケートクーポン対象店舗の位置情報および詳細情報を発信する。
こうした情報発信により、行動変容が起こった事例の有無やモビリティサービスの利便性が上がったと感じた利用者の有無を確認することで、モビリティサービスにおけるデジタルデバイスによる情報発信の回遊型ウォーカブル性向上への寄与の可能性について検証を行う。
将来的には、都市OSに格納されている各種情報とモビリティおよびデジタルデバイスが連携し、新しい移動体験や、そのエリアならではのコンテンツの提供がなされることが期待されている。
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