コネクシオ株式会社は、横浜市が行うIoTを活用した水道設備の保全業務効率化のための共同研究に参画すると発表した。
この共同研究では、コネクシオと横浜市水道局が共同で、仏向ポンプ場での試験運用・検証を2025年3月まで実施するものだ。
具体的には、1ヶ月に1回実施されている配水ポンプ場の巡視点検において、ICTを活用したポンプ設備の維持管理手法の確立に向け、ドローンとIoTセンサを組み合わせた実証実験を実施する。
配水ポンプに設置した振動センサからの振動データと、回転計データを合わせてクラウドサーバに蓄積して見える化することで、設備の故障を検知するとともに、劣化状況の監視を行う。
振動データ収集には、IoTゲートウェイ「CONEXIOBlackBear(コネクシオブラックベア)」を使用し、さまざまな現場や車載にも耐えうる耐環境性能と、高速なCPU処理性能を活用する。
「CONEXIOBlackBear」は、浄水場のように回転機や振動が多い場所にも設置が可能であり、LTE Cat.4通信機能により、予兆監視に必要な大容量データをクラウドへ送信可能だ。
また、4-20mAのアナログ信号で出力される回転計データは、「Armadillo-IoT A6E」で収集する。なお、「A6E」は、アナログ入力や接点入力インターフェイスを標準で備えているため、信号変換器なしで計装データを収集できる。
そして、ウィットシステムズ社のクラウドBIツールCBM-Xにより、傾向監視や予兆監視を実現する。蓄積した振動データと回転計データの複合データを掛け合わせ、AIを活用して傾向監視や解析を行うことで、より精度の高い予兆監視を目指すとしている。
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