IoTクラウドプラットフォームのKii株式会社は、インド・アンドラプラデシュ州政府(以下、AP州)と、IoT分野での包括的な取り組みについての基本協定書(MoU)を締結した。インドに根ざしたIoTエコシステムを開発するため、現存のIoTイノベーションのインドでの実現と将来に向けた人材育成を図り、州全域においてIoTを用いたスマートビルディングやスマートビレッジ、スマートシティの実現の取り組みを行う。
7月20日に同州ヴィジャヤワーダにおいて、レディAP州情報技術通信大臣の立会いのもと、特別主任秘書官でナイドゥAP州首相のITアドバイザー、J.A.チョーダリー氏とKiiのCEO荒井真成氏が、基本協定書(MoU)に調印した。合意の内容は以下の通り。
スマートビルディング
ティルパッティ市にある、International Institute of Digital Technology (以下、IIDT) の建物を皮切りに、AP州のスマートビルディングの分野でのIoT活用をKiiが支援。この先IIDTだけでなく、他の公共施設へこの協業を展開することが期待されている。
IoT Centers of Excellence(CoE)
Kiiはヴィシャーカパトナム市とティルパッティ市にIoT Centers of Excellence (以下、CoE)を設立する。ヴィシャーカパトナム市のCoEは、技術革新の最先端分野での起業を近隣で可能にするとともに、IoTコミュニティを産むことを目指しており、また、IIDT内に設立されるティルパッティのCoEは、特に同市の強力な学術コミュニティを基礎とし同じことを目指している。
またIIDT内のCoEでは、同校のIoT専攻の生徒たちが卒業時に即戦力となれるよう、プラットフォームや技術、ベストプラクティスとソリューションを用いる実際の経験を提供し、それによりAP州でのIoT専門家の安定的な輩出を実現する。
CoE専用Kiiプラットフォームと複数のIoTソリューション、デバイス、アプリケーション、そして専門家の支援により、IoTベストプラクティスの実現を加速する。
スマートシティ/スマートルーラル パイロットプログラム
ヴィシャーカパトナムやティルパッティ等の都市部と地方の自治体、及びAP州と協力して、KiiはAP州特有の需要やニーズに応えるスマート農業、スマートエネルギー等の領域においてスマートシティパイロットプログラムを実施。
Kiiは日本企業であり、この基本協定書の締結は、日本政府のアンドラプラデシュ州の社会的経済的発展への関心とサポートの約束という、より広い意図の中に位置付けられる。
【関連リンク】
・Kii
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。