昨今、ロボットによる施設点検の期待が高くなっている一方、自立走行を行わせるためのマップ作成や点検タスクの抽出・指示といった手間がかかるという課題があった。
そこで株式会社イクシスは大成建設株式会社と共同で、BIM登録情報とロボットを連携させた施設内設備点検の実証を行った。
今回の共同実証では、イクシスの「i-Con Walker」技術を活用し、大成建設の実運用中のオフィス環境でロボット実機を稼働させ、「BIM情報を活用したロボットの自律走行」と「BIM情報を活用した施設内点検」を行った。
「BIM情報を活用したロボットの自律走行」では、ロボットによる事前マップ作成を行わず、竣工時図面から作成したBIM情報を活用して自律走行を実装した。

「BIM情報を活用した施設内点検」では、BIM内の部材情報を活用して、ロボットの自動巡回による施設内点検を行なった。

これらの実証を通して、BIM登録情報とロボットを連携させた施設内点検の実現性が確認された。
今後イクシスは、BIMとロボットの双方向連携技術である「i-Con Walker」を機能拡充していく予定だ。
大成建設は、IoTセンサやロボット等で集約した様々な建物内情報をBIM上で統合管理し、それらデジタルデータを建物利用者や管理者にて有効活用するためのシステムを開発しているという。
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