株式会社ナックは、宅配水「クリクラ」の製造販売やレンタル事業、住宅事業など、生活関連サービスを提供している。
主力事業でもあるクリクラの配送業務では、毎日1人当たり約60件の複写式伝票を配送順に並び替え、帰社後に伝票の情報を基幹システムに転記していたため、作業工数の増大、手作業の転記作業によるミス、紙の紛失などが課題であった。
そうした中、アステリア株式会社は、同社のノーコードのモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が、株式会社ナックの生活関連サービスの配送業務に導入されたことを発表した。
ナックは、「Platio」を活用し、地下や高層階などの電波が届かない場所でもオフラインで利用することができ、基幹システムとのデータ連携も可能な「配送管理アプリ」を作成した。
「配送管理アプリ」は、データ連携ツール「ASTERIA Warp」を活用して基幹(販売管理)システムと連携することで、アプリに配送情報を自動連携。約400人の配送員は紙の伝票を確認することなく、当日の配送先をスマホで確認できる。

配送時は、アプリのモバイルプリンターと連携することで、必要な納品伝票を印刷。配送実績の入力もアプリで完結するため、配送後のシステム入力作業が不要になった。

その結果、配送員の作業時間が約40分から約5分に短縮され、年間約56,000時間の業務時間を削減することができたのだという。
ナックは、現在直営店のみの導入となっているこのアプリを、今後は加盟店にも展開していくとしている。
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