株式会社ゼネテックは本日、3Dシミュレーションソフト「FlexSim」の最新バージョンとなる「FlexSim 2023」日本語版をリリースし、販売を開始した。
「FlexSim」は、製造工場や物流倉庫などの現場を見える化し、生産性向上や最適化のための事前検証が行える3Dシミュレーションソフトだ。
新バージョンの「FlexSim 2023」では、複数のフロアにまたがる倉庫や工場の滞留を解消し、全体最適化を図るためのモデリング機能が強化された。
改良されたモデル構築ツールにより、複数のフロアをモデリングするための新しい機能がクイックプロパティに追加された。これにより、多階層のフロアにおけるフロアごとのモデル作成や動作検証が容易になった。
さらに、物流倉庫で導入が進むAGV(無人搬送車)を始めとする自動化設備の検証機能や、モーダルシフト検討機能が強化されている。
具体的には、AGVとAMR(自律走行搬送ロボット)のモデリングニーズに対応し、デッドロックを回避する方法が定義でき、棚搬送システムや自動倉庫での挙動が自由に表現できるようになった。
また、ユーザは複数のAGVの動作を細かく制御し、より現実に近いシミュレーションを行えるようになった。AGVの回転する最大角度やターンの回転速度も考慮され、より正確に搬送時間をシミュレートすることができる。
他にも、GIS(地理情報システム)ツールの機能が強化されている。
具体的には、GISツールに貨物鉄道用の移動ルートが追加され、サプライチェーンやロジスティクス間の移動に鉄道を利用することが可能になった。これにより、モーダルシフトによる鉄道を使った輸送シミュレーションの検証が可能だ。
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