HRJ、ACRとAGVを組み合わせ倉庫スペースを最適化する「HaiPick System3」を日本で提供開始

株式会社HAI ROBOTICS JAPAN(以下、HRJ)は、物流施設向けのソリューション「HaiPick System3(ハイピック システムスリー)」の日本での提供を、2023年11月より開始した。

「HaiPick System3」は、HRJの自動ケースハンドリングロボットであるACR(Autonomous Case-handling Robot)の技術をベースに開発した、伸縮式グラップルフック搭載の新機種ACR「HaiPick A42T-E2」と、AGV「K50 自律移動ロボット」を組み合わせたソリューションだ。

「HaiPick A42T-E2」には、ACRに備えたグラップルフックでトートを引っ張り出す仕組みであるChainPic(チェーンピック)テクノロジーを搭載している。専用トートの使用で、保管容量の高効率化を実現している。

加えて同製品は、最大高さ10メートルまで伸縮し、最大奥行5段までのトートを出し入れすることができるため、トート間のスペースを従来の運用比で最大60%削減し、1平方メートル当たり最大50トートでの保管が可能だ。

HRJ、ACRとAGVを組み合わせ倉庫スペースを最適化する「HaiPick System3」を日本で提供開始
伸縮式グラップルフックACR「HaiPick A42T-E2」

また、「HaiPick A42T-E2」とAGV「K50 自律移動ロボット」は、シームレスな連携が可能だ。

ACRが商品ラックの最上部から最下部までにあるトートの移動を受け持ち、AGVがラック基底部のトートをワークステーションに搬送する。

ワークステーションでは、AGVが搬送したトートが2秒ごとにピッカー前に並び、ピッキングができるため、オペレータ1人あたり1時間に300トートのピッキングを処理することが可能だ。

HRJ、ACRとAGVを組み合わせ倉庫スペースを最適化する「HaiPick System3」を日本で提供開始
AGVがラック基底部のトートをワークステーションに搬送している様子

従来の手動ピッキングと比較すると、ワークステーションの効率はピーク時で3~6倍向上するのだという。

HRJ代表取締役の新井氏は、「HaiPick System3は、ストレージ密度、作業効率を飛躍的に高めるだけでなく、ソリューションを柔軟にデザインできるという大きな特長があります。企業の成長速度に合わせ、設備の拡張を柔軟に行うことが可能です。」と述べている。

なお、HRJは、2024年1月に東京ビッグサイトで開催される「第8回ロボデックス〜ロボット開発・活用展」に出展し、ブースでHAIPICK ACRの展示を行い、物流現場を再現したデモンストレーションを実施する予定だ。

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