株式会社西日本新聞プロダクツ、株式会社シグマ・インターナショナル、株式会社ゼンリンデータコムは、スマートフォンのナビゲーションにより、新聞など定期的な宅配物の配達を支援する「配達管理サービスDelivery Support System」のフィクスドバージョンV1.0を、2023年12月22日より販売開始する。
「配達管理サービスDelivery Support System」は、Webの配達管理PCシステムと、スマートフォンの配達支援アプリで構成されたサービスだ。

2022年11月21日から一部で提供を開始し、全国の新聞社や新聞販売店、配達業界に利用されている。今回、一般向けに提供するフィクスドバージョンV1.0は、独立行政法人中小企業基盤整備機構のIT導入補助金対象商品に登録されており、新聞販売店などの労務対策に導入・活用しやすくなった。
独立行政法人中小企業基盤整備機構により採択されたIT導入補助金が利用でき、2023年度では2年分の半額相当の補助が受けられる。(※補助金の対象商品や対象期間は順次更新される。)
商品構成は、BCP対応セットが新たに新設される。これは、スタッフの突然の休みや休日増のため、管理PC1ID、スマートフォンとアプリ1IDのセット商品だ。
価格は、BCPアカウントパックとBCPアカウントパック用スマートフォンレンタルの1セットが月額税込19,800円だ。
その他にも、「新聞に最適な配達ナビゲーションのチューニング」「指定時刻による読者データ自動読み込み」「配達先住所から玄関・建物の2点座標管理」「ナビゲーションの進行方向切り替えと不配防止支援対応」が新たに改善・追加されている。
「新聞に最適な配達ナビゲーションのチューニング」では、九州地区と関東地区での約50回の実地検証で、進行方向の向き補正やズームのタイミング、GPS取得頻度の調整を行い、現場で働く新聞配達スタッフが最適と思うチューニングを実施する。
例えば、次の配達先までの距離が50メートル以下になると、自動で地図がズームアップし、次の配達先の詳細がわかるようになる。(下図左)
また、画面に表示される情報を必要最低限にし、gazoとgazoの配達先アイコンのみにする(下図右)など、現場スタッフの意見が反映された仕様となっている。

「指定時刻による読者データ自動読み込み」では、PCにインストールされた配達管理PCシステムが、指定時刻に自動的に読者管理データの取得を始め、クラウドに配達データをアップロードする。
これにより、留守止め含めた最新情報をスマートフォンで確認できるなど、配達管理サービスのための日々のPC操作が不要となる。

「配達先住所から玄関・建物の2点座標管理」では、配達先住所からゼンリンのAPIで提供されるバイク置き場に最適な、玄関座標と投函先建物位置に相当する住所座標の2つの座標を、クラウド管理画面でマップ切り替えができるようになる。
また、座標を変更する機能も装備し、配達しやすい最適なルート設定の支援を行う。

「ナビゲーションの進行方向切り替えと不配防止支援対応」では、スマートフォンでの配達時のナビゲーションに、進行方向が上向きとなるヘディングアップ設定と、北が上向きとなるノースアップ設定ができる。
切り替えはスマートフォン画面のアイコンをタップすることで実行でき、画面の上部に「残り配達先件数」「残り配達部数」を表示するほか、「次の配達先までの直線距離」をリアルタイムで表示する。

なお、西日本新聞プロダクツでは、契約に向けたトライアルの間、スタッフによる説明や一部情報の整備、スマートフォン貸し出しなどを実施するとのことだ。
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