三菱地所コミュニティ株式会社は、株式会社ライナフと業務提携を行い、三菱地所コミュニティが管理するマンションへの「スマート置き配」の導入を推進することを発表した。
「スマート置き配」は、オートロック付きのマンションでも置き配を実現することができるサービスだ。オートロック付きマンションにスマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を使用し、受取側が指定した場所に配達員が荷物を届ける。
また、配送パートナーごとに認証された配達員だけが入館可能なシステムを採用しており、全てのエントランスの解錠履歴を記録する。
今回三菱地所コミュニティが「スマート置き配」を導入した背景としては、持続可能な物流網を支援するほか、ECサイトの利用増に伴う置き配利用の増加に対応するためだとしている。
分譲マンションでは、管理規約や使用細則により共用部分の使用に制限があるため、置き配の利用には課題が残っているが、置き配に関するルールの整備を提案し、「スマート置き配」の導入に至った形だ。
三菱地所コミュニティの事業統括部企画運営グループ長である藤原健二氏は、「コロナウイルスの感染拡大以降、ネットショッピングの利用が増加し、非接触受け取りへの要望が増えてきた。また、宅配物が増加傾向にある中での2024年問題に対し、持続可能な社会に貢献すべく置き配の導入を決定した。三菱地所グループ全体でSDGsを推進していく」とコメントしているのことだ。
また、ライナフの代表取締役である滝沢潔氏は、「再配達率削減に向けて国の後押しも見られる中、業界大手の三菱地所コミュニティが先陣を切って2024年問題に取り組み、持続可能な物流網を支援する取り組みと協業し、ラストワンマイルの課題解決策として『スマート置き配』の提供を広げていく」と述べた。
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