ビデオジェット・エックスライト株式会社(以下、ビデオジェット)は、パレットに積載した荷物へ自動でラベリングするための装置「Videojet 9560PL」の提案を開始する。
「Videojet 9560PL」は、荷物をパレット単位で管理するためのラベルの印字・貼付ができる装置だ。検品作業に係る時間の短縮をはじめとした、物流の効率化を支援する。
パレタイザー等でパレット上に荷物を積載し、自動ストレッチフィルム包装機等で包装したあとに、「Videojet 9560PL」を使用してラベルの印字・貼付ができる。これにより、1時間で最大120パレット分の荷物に貼付が可能だ。
対応サイズは、A5またはA6のラベルで、ラインの流れ方向に対して前面、片側面(ラベラーに近い側)、背面の3つの面に貼付可能だ。また、1つのパレット梱包に対して最大4枚のラベルを貼付することができる。
ラベルを貼り付けるアームには、スキャナが標準装備されており、印刷したバーコードの機械可読性をチェックする。
そして、何らかの原因で印刷したラベルに線状の空白ができてしまう「ドット欠け」が発生した場合、「Videojet 9560PL」に搭載されたスキャナがバーコードの読取不良を検出し、印刷内容のレイアウトを変えたラベルを自動で再貼付することが可能だ。
なお、埃や冷たい空気、湿気等はラベルを劣化させ、貼り付けミスを引き起こす可能性があるため、「Videojet 9560PL」には周囲環境からラベルを守るキャビネットがセットになっている。また、オプションでヒーターを追加することが可能だ。
本体の設置面積は900mm×800mmであり、既存のパレタイジング設備の近くに追加しやすくなっている。パレタイジング設備の周囲がフェンスなどで囲われている場合は、「Videojet 9560PL」を操作するためのタッチパネルをフェンスの外側に設置することが可能だ。
さらに、GS1の規格に準じたラベリングが可能だ。現在、欧米の主要企業では、GS1の規格に基づき荷物をパレット単位で管理するためのラベリングが行われており、同機種では「SSCC(Serial Shipping Container Code)」と呼ばれる出荷時の梱包単位を表すコードを、GS1-128バーコードシンボルにエンコードしたものを標示することができる。
加えて、標準的な産業用プロトコルであるEtherNet/IPおよびPROFINETに対応するI/O機能を有しており、オプションの「VideojetConnect」ソフトウェアを組み合わせることで、データ統合や印字の集中管理が可能となる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。