ラピュタロボティクス株式会社は、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」に新たなピッキング方式(リストスキャン方式)を追加し、提供を開始した。
「ラピュタPA-AMR」は、作業スタッフと協働でピッキングを実施するピッキングアシストロボットだ。AIが最短のピッキングルートを提案し、荷物の搬送代行も担うことで、ピッキングスタッフの歩行距離を削減する。
2000年より商用化しているが、物流現場によっては「ラピュタPA-AMR」を適用するのが難しい現場もあったのだという。
例えば、荷主や取引会社の要望から、取引先指定の専用伝票や、専用フォーマットの出荷ラベルなどを使用するケースの場合、「ラピュタPA-AMR」を使って荷物(=商品)自体の集荷業務が効率化されても、その後、荷物と帳票類の突合せ作業が別途発生することもあったのだという。
そこで今回、ピッキング方式の「リストスキャン方式」を開発。リストスキャン方式を採用することで、事前に印刷された帳票類に印字されたバーコード(出荷番号やピックIDなど)を使って、行いたい作業を好きな作業順でロボットに割り当てることができるようになった。その結果、帳票類と荷物の事後照合(=カルタ取り)の必要がなくなる。
これにより、専用伝票など事前印刷帳票がある現場や、リレーピッキングを行っている現場といった業務要件に対応できる。
また、従来のピッキング方式とリストスキャン方式をハイブリッドに活用することも可能となり、例えば、ピッキング作業の前に帳票類が印刷されるBtoC向けのピッキングはリストスキャン方式で対応し、ピッキング終えてから帳票類が印刷されるBtoB向けのピッキングは従来の方式で対応することが可能だ。
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