ギリア株式会社は、株式会社ニチレイロジグループ本社と共に、フォークリフトの運転操作や作業におけるAIを用いた安全対策の検証に取り組み、事故に繋がる恐れのある人の動きをチェックする作業が、目視と比べて削減できる見込みとなる成果を得たと発表した。
今回の検証では、運転者以外にフォークリフトの周囲に立ち入る作業員の検知に取り組んだ。ギリアが独自に開発した映像解析AIを用い、接触事故などに繋がりそうな状況をAIが判別できるか、フォークリフトに搭載したドライブレコーダの数百時間の映像データでの判定を行った。
ギリアは、動画認識モデルを用いて映像データの検証作業を進め、判定時に発生するエラー要因を分析した。その結果、倉庫内の環境は、保管される商品数や作業する人の動きなどで常に変化しているほか、ドライブレコーダの魚眼レンズによる特殊な映像から、状況を正しく検知することが困難と想定された。
そこで、シーンに応じた学習や対策を行った結果、接触事故などに繋がる可能性のある「運転者以外にフォークリフトの周囲に人がいるシーン」を高い精度で検知できるAIモデルを作成し、有効な成果を得られたのだという。
管理者はこのAIモデルを用いることで、映像データ全体の中から危険性のあるシーンの映像を抽出して確認し、注意喚起や安全対策をより早期に行うことが可能となる。
今後両社は、チェック作業を行うシステムのアプリケーション化に取り組むほか、AIを活用して幅広いシチュエーションでの不安全行動の対策にも活用を検討するとしている。
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