キリン、「自動ピッキングソリューション」を海老名物流センターで稼働開始

キリンビバレッジ株式会社とキリングループロジスティクス株式会社は、飲料倉庫のピッキング作業を自動化・知能化する「自動ピッキングソリューション」を、キリンビバレッジの東日本エリアの物流拠点である海老名物流センターに導入したことを発表した。

「自動ピッキングソリューション」は、作業者が効率的に行っていたピッキング作業(パレット上に段ボールを積み付ける作業)を、自動化・知能化するものだ。

具体的には、三菱重工業株式会社が開発し、三菱重工グループの三菱ロジスネクスト株式会社とともに提供している、さまざまな機械システムを同調・協調させる「ΣSynX(シグマシンクス)」を活用し、独自開発の最適化エンジンや統合制御システムによって、無人フォークリフト、無人搬送車、ピッキングロボットを連携させて導入する。

そのため、従来のコンベヤーなどの固定設備が不要となり、倉庫のレイアウトや拡張などの汎用性が高いソリューションだ。

2022年11月から2023年6月の間に行った共同実証では、ピッキングソリューションによる生産性が実証前と比較し42%向上したのだという。

キリン、「自動ピッキングソリューション」を海老名物流センターで稼働開始
従来のピッキングフロー(上)と自動ピッキングのフロー(下)の比較

なお、同ソリューションは自動化・知能化した設備のため、原則的に、ロボットで搬送可能なケースを対象とした完全自動化への切り替えが可能だが、今回は、有事の際に人による作業が可能なハイブリッドなオペレーション設計にしたとのことだ。これにより、停電・自然災害などによるBCP(事業継続計画)を考慮した設計となっている。

今後は、2024年12月より同ソリューションの稼働を開始し、2025年1月より段階的に設備による出荷量を増やしていく計画だ。

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