Exotec Nihon株式会社は、同社が開発する倉庫内業務を効率化するシステム「Skypod」の改良版を発表した。
「Skypod」は、自律走行する搬送ロボットが、ラックから商品の入った専用のコンテナを取り出し、作業員がいるピッキングステーションに自動搬送する歩行レスピッキングシステムだ。
今回、従来品と比較して新型ロボットがコンパクトになり、エクスチェンジャーの処理能力を向上させたほか、ロボット間でのピッキングのためのワークステーションやラック(保管棚)などの製品改良、機能改善が施されている。
具体的には、バッフォー機能が追加された。システム内でバッファーすることができ、ワークステーションでピッキングした梱包前の仕掛品、梱包済み段ボールなどを、出荷準備や荷合わせのタイミングまで一定期間ラック内に保管することが可能だ。

また、ロボットとエクスチェンジャーを使用し、各注文に対して自動順立て出庫が可能となった。ロボットが注文をグループ化し、指定した順序でエクスチェンジャーに搬送する。
これにより、商品の配送ルート、配送先店舗の棚割り、その他の荷降ろし要件に基づいたパレット、コンテナ、トラックへの正確な積み込みを「Skypod」のみで実現できる。
さらに、ピッキング工程における梱包作業も統合できるようになった。オペレータが出荷用コンテナ(出荷箱)に直接ピッキングするため、出荷箱への移し替えが不要になるほか、ロボットが適切なサイズの出荷用コンテナを自動で選定するため、出荷箱への充てん率を向上させる。
加えて、製函機・封緘機などのパッケージングソリューションを「Skypod」と連携させることが可能だ。
これらの製品改良と新しいソフトウェア機能を組み合わせることで、1台のワークステーションでの処理能力は、従来品よりも50%、保管能力は最大30%向上した。
これにより、BtoB、BtoC向けのピースピッキングとケースピッキングの両方に、1システムで対応することができるようになった。さらに、従来は外部機器や複雑なサブシステムを必要としていた高付加価値のロジスティクス機能にも、1システムで対応しているという。
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