株式会社椿本チエインとKDDI株式会社が共同出資する株式会社Nexa Wareは、複数のマテハン機器・ロボットを組み合わせたパッケージ「Nexa Warehouse-Smart Pack」を開発し、2025年2月20日より提供を開始した。
「Nexa Warehouse-Smart Pack」は、物流工程の特性に合わせて、マテハン機器やロボットを組み合わせてパッケージ化、標準仕様の「モデル」として提供する物流倉庫向けのパッケージ製品の総称だ。
まずは、「ピッキング」と「仕分け」の2つのAGVモデルから提供が開始される。
この2つの「モデル」は、Nexa WareのAGVを活用した「T-Carry system」をベースに構成されており、「ピッキング工程」「仕分け工程」で運用することができる。
「ピッキング工程」のモデルでは、AGVによりピッキングケースの搬送を自動化し、タブレット端末からピッキング指示を行うことにより、作業者のピッキングを支援する。
これにより、作業者の移動を削減し、作業者はピッキング作業のみに集中することができる。
また、ピッキング箇所をデジタルに確認できるほか、物量に応じてピッキング作業人数の調整も可能だ。

「仕分け工程」のモデルでは、AGVにより次工程への商品供給を自動化することにより、仕分け作業を支援する。
省スペースに大量間口を設置可能で、将来的な増設・レイアウト変更も対応可能な点や、自動仕分け設備では対応が難しい割れ物などの繊細な商品も取扱い可能な点が特徴だ。
これにより、AGVが商品自動供給するため、作業者は定位置で仕分けることができるほか、多くの仕分け先の商品を一度に集められるため、トータルピッキング効率を向上させることができる。

なお、業務ニーズに応じてオプションを追加することも可能とのことだ。
Nexa Wareは今後、「モデル」の拡充を図っていくとしている。
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