パナソニック コネクト株式会社は、倉庫業務におけるシフト最適化SaaS型ソリューション「CYTIS Shift(サイティス シフト)for Logistics」の提供を開始し、花王のロジスティクスセンター全44拠点に導入を完了したと発表した。
「CYTIS Shift for Logistics」は、業務の平準化をするAI(数理最適化)により、入出荷物量の予測データ、業務の生産性、順序性、作業の最大・最小人数の制限といった業務の制約事項や、従業員の多様な勤務条件を考慮して、最適な人員配置・シフトを自動作成するソリューションだ。
具体的には、計画された入出荷物量の予測データをもとに、作業の生産性から最適な人員を算出する。さらに、順序性や人数などの業務的な制約事項を反映させ、自動調整を行うことで、過剰なバッファを持つことなく、効率的に平準化された人数で作業を実施できるように人員計画を最適化する。

今回花王は、「CYTIS Shift for Logistics」を導入することで、シフト作成時間の短縮に加え、最大ピーク人員を抑えた効率的な人員計画の最適化や、倉庫業務に必要な人時削減を実現するとしている。
想定される効果については、100人規模の倉庫で省人化を前提とした人数を基に試算した結果、倉庫全体の人時において、1日あたり最大70時間の削減が可能であると実証実験結果より試算している。
また、30名の1チームあたりの勤務・シフト作成時間を試算した結果、従来1日かかっていたところを7時間に短縮でき、シフト作成時間を約70%削減することが可能であると小売業における実績で示した。
今後は、ロジスティクスセンター全44拠点で蓄積されたデータを活用することで、人員・雇用計画の立案精度向上を目指すとしている。
さらに、可視化、標準化、最適化という改善サイクルを支えるソリューションのラインアップ拡充を進める計画だ
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