三井倉庫グループ、ペーパーレスマルチピッキングカートをB-STORMと開発し本格導入

三井倉庫グループは、物流センターのEC向け出荷業務にペーパーレスマルチピッキングカートを開発し、本格導入したと発表した。

ペーパーレスマルチピッキングカートは、複数オーダ分の商品を集めながら、仕分けも同時に行うマルチピッキングに、ペーパーレス機能を搭載した台車だ。

物流分野のシステムおよび製品開発を行う電気通信大学発ベンチャーの株式会社B-STORMのマルチピッキングカートを、B-STORMと三井倉庫グループが共同でカスタマイズ開発した形だ。

特徴としては、ピッキングから検品に進む工程で必要な連携情報となるオーダー番号を、紙伝票ではなくバーコード化し、各カートに取り付けた電子ペーパータグに表示させることで、完全ペーパーレス化を実現した店だ。

また、B-STORMの独自技術で最適な経路を自動算出し、ピッキング指示画面にピッキングロケーション・商品名・個数などの情報をタブレット端末に表示させている。

今回三井倉庫グループの三井倉庫株式会社が、ハイブランドファッション分野でBtoBおよびBtoCビジネスを全国展開する企業のEC向け物流業務の受託、運営にあたり、同カートを導入した。

1オーダー毎に商品をピッキングするシングルピッキング、AMR（自律走行搬送ロボット）による協働ピッキングに、今回のマルチピッキングが加わることで、商品の点数と種別に応じて3つのピッキング手法を使い分けることが可能となった。

ペーパーレスマルチピッキングカート導入後の効果としては、紙資源の消費が月当たりA4用紙約1,500枚削減したほか、歩行距離が約7割、作業時間が約4割削減などが挙げられている。

IoTNEWS編集部

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