竹中工務店は、アメリカの建築環境コンサルティング事務所Loisos+Ubbelohdeと共同で、エネルギー消費量を削減し、創エネルギーで自給する建物「ZEB(ゼロ・エネルギービル)」の検討に必要となるZEB設計ツール「ZEBIA(Zero Energy Building Integrated Analysis、ゼビア)」を開発した。
加えて、「ZEBIA」を活用するために、設計フローと手順が体系化された手引書となる「ZEB設計ガイドライン」を整備。同社は「ZEBIA」を2023年4月より社内に全面導入したことを発表している。
「ZEBIA」は、「ZEB」を実現するために、自然エネルギーの利用を最大化させる検討や、エネルギー削減や快適性の追求を並行して検討をする際などに活用するツールだ。
従来は、デザインの検討後に環境シミュレーションによる検証を行っていたが、「ZEBIA」を活用することで、初期のデザイン検討と並行して環境シミュレーションを行うことができる。これにより、半分程度の期間で性能を検証し、方針を決めることが可能になる。

また、利用者が求める条件を設計に反映し、シミュレーションの結果を見ながら条件などを変更することができる。
さらに、検討パターンごとに類型化したテンプレートを使用することで、これまで個別に検討していた検証が同時にできるようになった。

例えば、敷地周辺の気象データを基に、エネルギー消費量や光・温熱環境等を同時に検証することが可能だ。
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