世界的な脱炭素社会への流れの中、日本国内でもEVの普及や促進が求められている。
特に、長距離輸送にEVトラックを活用することで、輸送時の二酸化炭素排出量削減に大きく貢献できるとされているが、経路充電可能な充電ステーションの場所が限られていることが普及においての課題となっている。
こうした中、日本電気株式会社(以下、NEC)、ENEOS株式会社、および日本交通株式会社は、EVトラックの普及拡大に向けた経路充電の実証実験を、2023年9月5日から福岡県内で開始することを発表した。
この実証実験では、経路充電の有効性の確認および運用方法の確立を目的としている。
実証実験では、ENEOSのDr.Driveセルフ水城店の急速充電器を使用し、日本通運福岡支店のEVトラック1台を対象に実施される。
検証項目は、「EVトラックの長距離輸送における経路充電の効果」「EV運用支援アプリケーションの必要な機能と有効性(経路検索、電気消費量シミュレーション、充電ステーションの検索、バッテリー切れリスク通知など)」「充電サービス設計要件」となっている。
実証実験の結果を踏まえ、NECは、日本通運のEVトラックの実運行データを活用し開発したシミュレーションロジックを起点とする、EV運用支援アプリケーションの価値向上を目指す。
ENEOSは、EVトラックユーザの充電ニーズに応じた経路充電ネットワークの拡充を図っていくとしている。
日本通運は、EVトラックの運行データを活用することで、EVトラックなどの環境配慮車両の導入を進め、環境負荷の少ない物流を提案する予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。