ウェアラブルデバイスというと、腕時計型やメガネ型が2年前くらいに大きな話題となった。Google Glassのことを覚えている人は多いだろう。
あれから月日が経ち、2016年のCESでは、ウェアラブルといっても足を計測するウェアラブルに派生していたのだ。
インソールを暖かくする DIGITSOLE
このソールは、つま先が暖かくなるのだ。手荷物と割と硬めの感触があり、ソールの横から充電もできることがわかる。また、bluetooth4.0を使ってスマートフォンと通信し、歩数やカロリー消費を可視化する。
これを使った近未来的なデザインの靴である「Smartshoe 01」も展示されていた。
インソールで荷重を計測する METTIS
先ほどと同じくインソール型だが、荷重を計測することができるので体のバランスや荷重がどこにかかっているかを測定することができる。
写真のようなY字型の電極とセンサーをソールに入れ込んでいるということだ。
このソールをいれて運動するとスマートフォンで可視化できるということだ。
足首に通信デバイスをいれ、靴下に電極を入れる Sensoria Walk
このデバイスは靴下にセンサーを入れるというタイプだ。見ての通り裏側には電極と通電繊維が埋め込まれている。
靴下で検出した情報は足首につけられた通信モジュールを通じてスマートフォンに伝えられる。
可視化したイメージとしては、トレッキングしているときにどういう情報が通知されるかについて示されていた。
UNDER ARMOURのスマートシューズ
スポーツウエアメーカーのアンダーアーマーからもスマートシューズが発表されていた。
このシューズは、シューズの靴の裏のところにセンサーがついていて、完全防水なので雨の日にも使えるということだ。
また、内臓電池が4年は持つということで、通常のトレーニングシューズを買い換える周期よりは長いため、電池を取り替える仕組みがそもそも付いていないということだ。
足元にセンサーを取り入れようという取り組みが進んできた昨今だが、歩数やカロリー消費はもちろんのこと、体重移乗の情報なども可視化されると、スポーツをする人にとってとても重要な指標が可視化されたことになる。今後この分野は、防水性と電池や充電の問題と戦いながらも進んで行くことになると思われる。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。