CES2016では、スポーツ関連のモノも展示されていた。ウェアラブルはこのようにどんどん用途別に派生していく方向にあると言える。
バスケットボールをセンシング ”ShotTracker”
バスケットボールプレーヤーにとってどの角度からのシュートが強いか、また弱いかを分析することは重要だ。そこで、この「ShotTracker」は、リストバンドにつけられたセンサーで自分の場所を認識し、ネットにつけられたセンサーでシュートが入ったかどうかを認識するのだ。
スマートフォンのアプリで、「これまでのシュートの状況」「ワークアウトメニュー」「ショットマップ(どこからシュートを打ってどれが入ったか)」「ソーシャル機能」「友達のフォロー機能」などがある。
関連リンク:ShotTracker
野球をセンシング EASTON “POWER SENSOR”
バットのスイングをセンシングすると、「スイングスピード」「振り始めからボールに当たるまでの時間」「パワー」などがわかるのだ。さらにスマートフォンの動画機能でスイングを撮影することで、どういうスイングの時にどういうレート出会ったかも後で確認できるということだ。
バットの先に写真のようなセンサーをつけるだけで利用ができるのだ。
これを使うとフォームの改善ができるのだという。
関連リンク:EASTON POWER SENSOR
筋トレをセンシング “GYMWATCH”
筋トレは、正しいフォーム、正しいスピードでないと筋肉を傷めるという話を聞いたことがあるのではないか。GYMWATCHは、トラッキングセンサーを腕などにつけてアプリの指示に従ってトレーニングすることでより効果的なトレーニングをするというものだ。
https://youtu.be/eshO1FxjYA4
関連リンク:GYMWATCH
スノーボードをセンシング CEREVO “SNOW-1”
最後に日本発、CEREVOの”SNOW-1″だ。SNOW-1は、バインディング(靴の部分)につけられたセンサーが体重移動の状況と、板のひねりをセンシングする。
さらにその情報をリアルタイムに可視化することができるのだ。実際の国際大会で展示したところとある国のナショナルチームからこれが使えないかと打診されたこともあるそうだ。
関連リンク:SNOW-1
スポーツの様々なシーンでセンシング技術をつかって、これまで可視化できなかったことをどんどん可視化できるようになってきている。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。