ウェアラブルデバイスは、スマートフォンの普及の中で、後付けデバイスとして広まった。
その結果、スマートフォンでは取得することができないデータをウエアラブルデバイスは収集し、スマートフォンを通信機器として経由して、クラウドにデータをあげる、という方式をとるのが当たり前だった。
一方、実際にウェアラブルデバイスを実際に使ってみると、スマートフォンありきでしか動かないことが多いことに疑問を持つことが少なくない。
特に、産業利用を考えると、個人のスマートフォンを経由して通信させることや、ウエアラブルを装着させたい人ひとりに対して1台のスマートフォンを支給することに抵抗がある事業者も多い。
今回、最大300mの飛距離がとれて、40端末まで接続ができる、屋内外用ゲートウェイとクラウドサービスをもつ、「ThingsBridge(トップ画像中)」を提供するAgxと、様々なサービスやデバイスとの接続が実現でき、可視化などが実現できるIoTプラットフォーム「SensorCorpus(トップ画像右)」を提供するインフォコーパスがタッグを組んで、「CONNECTUS(コネクタス)」というサービスを提供開始することとなった。
第一弾として、ホシデン株式会社のバイタルモニタービーコン「MEDiTAG(トップ画像左)」と「CONNECTUS」を自動接続するソリューションとして、「CONNECTUS with HOSIDEN MEDiTAG」をリリースした。
このサービスでは、「パルス」「歩数」「消費カロリー」「転倒検知」等が取得できるので、作業現場での作業者安全管理や、スポーツジムでの活動データ収集、介護現場でのバイタル情報(心拍)の取得といった場面で、ウエアラブルデバイスを装着するユーザのスマートフォンを経由することなくデータの送信が可能となるのだ。
これまで、ウェアラブルデバイスによるバイタルデータなどの収集のために、一人一台スマートフォンを貸し出すなど事業者側の負担が大きかった場面で広がっていきそうだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。