熱中症のシーズンが本格化する中、建設現場等でリスクに晒されている作業者を企業としてみまもっていく必要性が増加している。国土交通省からのリーフレット「STOP!熱中症 -熱中症になる前に対策を!-」にも、ウェアラブルデバイスを利用した健康・危機管理が有効な対策として紹介されていることもあり、NETIS(※)への登録を契機に、現場の安全管理・健康管理に広く活用されることが見込まれている。
今回、株式会社NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)のIoTサービス「みまもりがじゅ丸」が、国土交通省のNETISに登録された。
みまもりがじゅ丸は、NTTPCが2017年8月からサービス提供しているウェアラブルIoTデバイスによって安全・健康管理を支援するサービスである。リストバンド型の脈拍センサーと、中継機器のGPSによる位置情報で、対象者のさまざまな状態の変化に気づき、熱中症への対策などの安全管理や、働き方改革などへの強化に活用されている。
従来のコンシューマー向けのデバイスでは、自身だけの管理を行うセルフケアが主体だったが、監督者が現場の多くの作業者を見守るためのラインケアを行うことで、事故などを未然に防ぐことを支援できる。また、機能を絞ることで、現場で導入しやすいコストを実現できる。
今回の登録では、熱中症対策・位置情報管理などを含む安全・健康管理として一般的な対応手段である「現場監督者による作業員の目視確認」に比べ、経済性、 安全性、品質、施工性(合理化や施工管理)などの点で、より有効なサービスとされている。
※ 国土交通省が新技術活用のため情報の共有及び提供を目的として運用している新技術情報提供システム。
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