ソニー株式会社は本日、振動板の中心部を開放した新開発のリング型ドライバーユニットにより、耳をふさがない構造の完全ワイヤレス型ヘッドホン「LinkBuds(リンクバッズ)」を発売することを発表した。
「LinkBuds」は、リング型ドライバーユニットに加え、音質を高める「統合プロセッサーV1」や「DSEE」、自動で再生音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能を搭載している。
「LinkBuds」の耳をふさがない特長を生かし、ソニーのSound ARアプリケーション「Locatone(ロケトーン)」のヘッドトラッキング機能にも対応。今後は、AR技術を使ったゲームアプリ制作を行なっているNianticと協業し、ゲームの音体験を拡充していく予定だという。

また、マイクロソフトが提供する3Dオーディオマップアプリ「Microsoft Soundscape」と連携し、「LinkBuds」本体に内蔵するコンパス・ジャイロセンサーを使用して、頭の向きを認識できる機能を搭載。これにより、スマートフォンを手に持たずに目的地の方向をビーコン音で認識したり、周囲にある建物や交差点などの情報を音声で取得することができる。
通話性能においては、5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成した、装着者の声とそれ以外の環境ノイズを分離するアルゴリズムにより、環境ノイズを抑えて、装着者の声をクリアに抽出する。
また、リング型ドライバーユニットを除いたヘッドホン本体は、防滴性能がIPX4相当だ。
さらに、「ワイドエリアタップ」機能により、ヘッドホン本体操作だけでなく、耳たぶ周辺から下側、もみあげとの間といった耳の辺りをタップすることで、再生、一時停止、楽曲のスキップなどの操作が可能だ。
そして、「ワイドエリアタップ」でも操作可能な、「Quick Access」機能も搭載。これは、ヘッドホン操作で音楽ストリーミングサービスSpotifyの再生やプレイリストの切り替えができる、Spotify Tapと連携するという機能だ。
そのほか、Google アシスタント(14 iOS版は対応不可)とAmazon Alexaも搭載している。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。