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ウェアラブル ーDXキーワードテスト

企業:

特集「DX KEYWORD TEST」では、DXで必須となるキーワードに関するテストを実施。

さらに、4枚の図を使って、サクッと解説します。今回のキーワードは「ウェアラブル」。全問正解目指してがんばってください!

100点を目指そう!DX KEYWORD TEST(12)


DX KEYWORD TEST第十二回は、「ウェアラブル」について。

解説編

ここからは、DX KEYWORD TESTの設問を図解していきます。
全部読んだら、再度問題にチャレンジしましょう!

ウェアラブルデバイスってどういう意味?

ウェアラブルデバイスってどういう意味?

 

皆さん、Apple Watchをご存知でしょうか。

 

時計の機能をはじめ、スマートフォンのアプリの通知を確認したり、決済をしたり、運動時間を記録したりと、時計のように身につけて使うことのできる電子機器です。

このように身につけて使う電子機器のことを、「ウェアラブルデバイス」と言います。

ウェアラブルとは英語の「Wearable」で、「身に付けられる」や「着用できる」という意味です。デバイスは英語の「Device」で、「電子機器」という意味です。

つまり、「ウェアラブルデバイス」は直訳すると、「身に付けられる電子機器」という意味になります。

そのため、Apple Watchのような「時計型」だけでなく、眼鏡型やリストバンド型、イヤフォン型や靴型など、様々な形状をしたウェアラブルデバイスがあります。何を目的とするのか、その用途によって理想の形状は変わります。

例えば、ウェアラブルデバイスを活用して決済を行いたいとしましょう。そうすると、適した形状は時計型か指輪型のような、決済端末に簡単に近づけることができるデバイスが採用されます。少なくとも靴型やメガネ型が採用されることはないでしょう。

 

同じ形状のウェアラブルデバイスでも、用途が違えば機能も変わります。

 

例えば、時計型のウェアラブルデバイスを考えます。健康管理に用いる場合では、心拍数や血圧といった生体情報を測ることができるようになっています。

過酷な現場で働く作業員の安全管理に用いる場合には、生体情報の取得に加えて、管理者にリアルタイムに情報を伝達するための機能も搭載する必要があります。

このように、必要に応じて形状や搭載する機能は異なるものもあることに注意が必要です。

シーンで理解する、ウェアラブルデバイスの用途3点

シーンで理解する、ウェアラブルデバイスの用途3点

ウェアラブルデバイスは、用途によって形状や機能が変わると説明してきました。

では、ウェアラブルデバイスには、どのような用途があるのでしょうか。

 

経済産業省によれば、大きく3つに分類できるとしています。

 

①心身に関する情報収集

②位置や速度に関する情報収集

③入力・運動支援

では、3つの用途を、それぞれ具体例を示しながら説明していきます。

①心身に関する情報収集

心拍数や体温などの心身に関する情報を把握することで、健康管理に役立てることができます。

例えば睡眠の質を改善するといったことです。

寝ている間に、体の情報を取得できるウェアラブルデバイス(時計型が使用されることが多い)を活用すれば、何時間寝ていたのか、睡眠を中断された時間はあったか、眠りの深さはどれくらいだったのかなどが分かります。

こうした情報を継続的に収集しておくと、「たくさん歩いた日には良く眠れている」「お酒を飲んだ時は睡眠の質が悪い」など、日常生活と合わせた自分の睡眠の傾向を知ることができます。

そうすれば、大事なプレゼンを控えている前日はお酒を控えておこうなど、自分の体調をうまくコントロールすることができるようになってくるのです。

このように、心身に関する情報収集をウェアラブルデバイスで行うことによって、自身の体調を客観的に把握し、コントロールしていくことが可能です。     

②位置や速度に関する情報収集

近年、ランニング人口が年々増加しているそうですが、走り方をきちんと人から教わったことがなくて、「自己流でやっている」という人は多いのではないでしょうか。     

ランニングは、「ダイナミックかつ効率的で、負担が少ない走り方」が「よい走り方」とされています。なので、単純に考えれば、「よい走り方に近づける形で自分の走り方を改善していけばよい」ということになります。

しかし、自分の走り方を計測するには大掛かりな設備が必要ですし、専門のコーチをつけるほど経済的にも時間的にも余裕がないという人が大半ではないでしょうか。     

そこで、シューズ型のウェアラブルデバイスを使うことを考えます。

最近、開発されてたものでは、それを履いてランニングするだけで、内蔵されている小型のセンサーが何キロ走り、どのようなコースを走ったのか、歩幅の大きさや着地パターンを計測してくれます。     

また、シューズ型のウェアラブルデバイスを提供している企業は、計測されたデータを解析するアプリも同時に開発しています。アプリを活用することで、走り方の評価と、どこをどう改善すればよいのかというアドバイスも行ってくれます。     

継続してデータを蓄積していけば、パフォーマンスの平均値が分かり、自己分析を行うことで負担軽減につなげたり、過去の自分の状態と比較しながら練習に取り組んだりすることができるため、プロのマラソン選手にも活用されています。

このように、位置や速度に関する情報収集を行うことで、自分の体の動きを客観的に把握することができるようになります。     

③入力・運動支援

さらに、「入力」の用途と「運動支援」の用途で活用されるウェアラブルデバイスを紹介します。

まずは、イヤフォン型のウェアラブルデバイスであるワイヤレスイヤフォンを例に、「入力」の用途について解説します。

スマートフォンにイヤフォンやヘッドフォンを接続して音楽を聴いている際、音量を上げたり曲を変えたりといった操作は、通常スマートフォンでします。

ただし、イヤフォンによってはイヤフォン本体に付いているボタンを操作することで、音楽を鳴らしているスマートフォンを触らずに音量の上げ下げ、曲の切り替えが可能です。

他にも、電話がかかってきたときに、イヤフォン側で通話を取ることができます。

次に「運動支援」の用途です。

最近、重い荷物を運んだり、介護をする際などの人を支えたりするシーンで、人の運動能力を助けてくれるウェアラブルデバイスも登場しています。

体に着用する形のウェアラブルデバイスで、センサにより動きを検知し、モーターにより腰や腕、足などの動きをアシストしてくれます。

これにより体の負担が減り、介護や農作業といった力仕事に従事する方が腰痛で悩むということが減ったり、女性でも重たいものを持ち運ぶことができるようになります。

 

このように、人の「入力」や「運動」を支援することを目的に、ウェアラブルデバイスが活用されています。

 

産業でも使われているウェアラブルデバイス

産業でも使われているウェアラブルデバイス

皆さんが日常生活を送る上で、ウェアラブルデバイスの活用事例を紹介しましたが、ウェアラブルデバイスは日常生活だけでなく、産業にも活用されています。

製造業、物流業、建設業、医療などなど、様々な分野で活用されているのですが、ここでは製造業を例にウェアラブルデバイスの産業用途を紹介します。

製造業の工場では、様々な機械や設備が稼働しながら、製品を製造しています。

製造業の会社に勤めていない方は、なじみがない言葉だと思いますが、製造業界では、「チョコ停」という言葉があります。

これは「チョコっと停止」を縮めた言い回しで、簡単にいえば、一時的に機械が止まってしまう現象です。文字通り、チョコっとの停止なので、トラブルの発生から復帰までの時間は数分程度です。しかし、1日に複数回発生することがあり、その頻度によっては機械の稼働率が落ちてしまいます。(ちなみに長時間の機械故障は「ドカっと停止=ドカ停」と言います)

チョコ停が頻繁に起きてしまうと、稼働率が落ちてしまうわけですが、そうすると、1日あたりに製造できるモノの数が減少してしまうため、工場経営にとってはマイナスです。

では、チョコ停に一刻も早く対処するには、どうすべきでしょうか。

まずは従業員が、トラブルが起こったということに気付く(気付かせる)というのが第一歩になります。よく、パトランプというパトカーの上に付いている回転灯を使って、機械のトラブルを周知させるという方法が取られていますが、それだと作業者が別の作業に集中して、気付かなかったというようなケースが起きます。

そこで、機械に何らかトラブルが発生したときに、時計型のウェアラブルデバイスに通知を出す、という方法があります。腕に巻き付いているので、振動が起きれば、作業者は気付けますよね。

ちなみに、通知を出す、という簡易的なものから一歩進化して、機械のトラブルの種類に応じて、通知先を変えるということもできます。例えば、チョコ停は「現場担当者」、チョコ停よりも深刻なドカ停は「保全担当者」へ、緊急度が高い場合は、「近くにいる担当者」へといった感じです。

もちろん通知を飛ばした人が多いと、全員が一か所に集まって混乱しかねないので、時計型のウェアラブルデバイスの文字盤に表示されている「対応できる」「対応できない」ボタンをクリックすることで、意思表示が出来るようになっていたりします。

 

ウェアラブルデバイスは製造業以外にも、たくさんの産業で活用されていますので、みなさんの業界で、どんな使われ方をしているのか調べてみてもよいかもしれません。

 

労災事故を減らす、キリンビールの取り組み

労災事故を減らす、キリンビールの取り組み

キリンビール株式会社はキリンホールディングスグループのビール製造企業です。

キリンビールの「一番搾り」や「氷結」といったブランドは誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

さて、同社は健康経営をめざして、従業員が仕事中に病気や怪我をしないような取り組みを進めてきました。

しかし、広い工場内には、従業員があちこちにいるため、例えば誰かが転んでしまっても、すぐに気付くことは難しいとされています。また、最近は猛暑日が増えていることもあり、工場内での熱中症リスクもあがっています。

このような従業員にせまる危険に対処するため、キリンビールは2021年7月から3か月間、神戸工場、富士御殿場蒸留所で、株式会社ユビテックが提供する作業者の安全見守りサービス「Work Mate(ワークメイト)」の実証実験をはじめました。

ユビテックが開発したアプリを搭載したスマートウォッチ(Apple Watchなどの時計型ウェアラブルデバイスのこと)を作業者が装着することで、管理者は作業者が「今どこにいるのか」が分かります。また、作業者が転倒した際には管理者にアラート通知が届くようになっています。

さらに、温湿度センサーを作業場に設置することによって、作業場がどれくらい熱くなっているかというデータが取れるわけですが、これをスマートウォッチから取得できる作業者の脈拍などのデータと組み合わせることで、熱中症になりそうな時に作業者には「涼しい場所で休んでください」と休憩を促し、管理者にはアラートを出すようになっています。

実証実験の結果、実際に着用した作業者からは「転倒などした場合に管理者に通知が出るので安心度が増す」といった声があったそうです。

そうして有効性が認められたことから、2022年6月からは神戸工場、富士御殿場蒸留所では約100台のスマートウォッチが導入され、「Work Mate」の運用がすでに始まっているそうです。

100点を目指そう!DX KEYWORD TEST(12)


DX KEYWORD TEST第十二回は、「ウェアラブル」について。

 

 

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