株式会社ユビテックは、工場や工事現場などで働く作業者の安全見守りサービス「Work Mate」の「熱中症予兆検知機能」を強化し、「熱負荷 警戒アラート」機能の提供を開始すると発表した。
「Work Mate」は、ユビテックが独自開発した、バイタルデータから熱中症の「予兆」を検知するアルゴリズムを搭載している。この「熱中症予兆検知機能」により熱中症の予兆を検知すると、「熱負荷アラート」を発報する仕組みだ。
「熱負荷アラート」は、自覚症状が出る前に休憩を促すことで重篤化の対策ができるよう設計されている。一方で、現場作業の状況により、アラート発報後も作業を継続されるケースもあったのだという。
そこで、「熱負荷アラート」発報後に大量の発汗が続く状態など、よりリスクが高まり警戒が必要なタイミングで発報する「熱負荷 警戒アラート」を追加した。
この機能により、管理者は離れた場所の作業者にも即座に休憩を取るよう指示することが可能となった。
「熱負荷 警戒アラート」は、下図の赤色の領域で発報する。
なお、アラート領域は、ユビテック内で2024年夏に実施した実証、および「Work Mate」活用企業のデータ提供に基づき、熱負荷の状態が継続した場合や、短時間の作業でも熱中症発症リスクのあるWBGT値で作業継続している場合など、大量の発汗が続く状態や自身でも普段との体調の違いを自覚するタイミングのデータを収集して定義された。

作業者本人、管理者およびチームメンバーは、警戒アラートの情報をリアルタイムに確認でき、本人が把握することに加えて、管理者の指示やチームメンバーからの声掛けで休憩などの行動変容率が向上するとのことだ。

今後ユビテックは、作業現場における「Work Mate」のさらなる有効性や機能性向上を目指すとしている。また、人にまつわるデータの価値創造を目指し、「危険予知・予防」をコンセプトとしたサービスを展開していく方針だ。
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