Kii株式会社は、株式会社東芝がリストバンド型生体センサ「Actiband™」及び、新製品「Silmee™W20/Silmee™W21」(Silmee™Wシリーズ)に対応するモバイルアプリ「Silmeeヘルスケア」にKiiが提供するIoTクラウドプラットフォームを採用した事を発表した。
【東芝がKiiを活用し活動量計に会話量測定や食事時間検出機能を追加】
新製品「Silmee™Wシリーズ」には、会話量測定、食事時間検出、位置情報(注1)、ボタン操作による第三者への緊急連絡、脈拍測定、紫外線量測定、皮膚温度測定などの新機能が追加された。
これらの取得情報やライフログを記録することで自分自身のからだの見守りに活用でき、記録したライフログは第三者と共有することが可能(注2)。
さらに企業向け拡張機能として、体調不良などでセンサが異常値を検出した場合に、予め登録した相手に緊急通知をすることができる。
バッテリー持続時間は2週間の連続使用を実現し(注3)、これにより旅行先や出張先など外出先でも充電を気にせず使用することができる。また、市販の腕時計用の規格と互換性のあるバンドを使用している為、季節や気分に合わせて好みのバンドに交換することも可能だ(注4)。
【機能追加のスピード、開発期間短縮効果が評価され内製クラウドからKiiクラウドの利用へ】
「Actiband™」「Silmee™Wシリーズ」の測定値をクラウドに保存し、専用アプリに表示する機能、及びユーザにメッセージを送信する機能でKiiのプラットフォームが活用された。
サーバーへの初期投資や構築運用が不要というクラウドの一般的な利点の他、Kiiのプラットフォームの持つユーザ管理、モノ管理、データ管理、分析、およびスマートフォンへのプッシュ通知の機能の組み合わせにより開発期間が1ヶ月程度で済む点、他社や内製と比べた場合のKiiの機能追加のスピードが速くさらなる製品進化を図れる点、高機能性とスケーラビリティを両立している点が評価された。
また、今後に向けた海外展開の容易さや、仕様変更のためのデータベース設計変更が容易であることが決め手となって採用に至った。
※Silmee™Wシリーズの発売日に関しては、商品サイト参照。
(注1)「Silmee™W21」は、本体に搭載されたGPSによりユーザ位置を特定する。
(注2)相手側のスマートフォンに専用アプリケーションをインストールし事前に連携する必要がある。
(注3)使用条件により異なる場合がある。
(注4)一般的な腕時計の本体部とサイズが異なるため、バンド部のサイズが合わない場合がある。
【KiiCloudとは?】
IoT機器で必要となるサーバ側の仕組みを、クラウドで提供するサービス。
サーバ側の開発がほとんど無くなり、サーバ構築や運用が不要となるので、期間や費用、初期投資のリスクを大幅に削減できる。クラウド側で認証、ユーザ管理、モノ管理、データ管理、分析等様々な機能が揃っている。
Kii Cloudの特徴として、日本以外にも、中国、南アジア、北米、南米、ヨーロッパへサーバを展開している点が挙げられる。中国国内にクラウドサーバを持つことによって、グレートファイアウォールの影響を受けずに活用することができ、その結果、中国国内でのサービス提供を実現できる他、中国国外においても同じ環境を提供することが可能だ。
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