HashPort、三井住友FGと、社員証SBTと保有者間のみ流通するトークンの実証実験

Web3関連コンサルティングなどを手掛けるHashPort(ハッシュポート)は4月11日、三井住友フィナンシャルグループ(FG)と連結子会社の三井住友銀行と共同で、NFTの「ソウルバウンドトークン(SBT)」を使った、SMBCグループの社内コミュニティ形成の実証実験を4月から6月まで実施すると発表した。

実証実験で利用するSBTは、移転不可能なNFT。その特性を生かし、SBTのウォレットを持つ個人の経歴や行動履歴を表すトークンとして発行される。また、SBTを保管するウォレットは、持ち主の姿を示すものになることから「ソウル」と呼ばれている。

実験は、第1フェーズとして実施する。具体的には、実験に参加するSMBCグループの従業員宛に、HashPortが提供するブロックチェーンの「パレットチェーン」上で、社員であることを証明するSBTと、実験参加者の間で流通する「ミドりぽ」と呼称する「ファンジブルトークン(FT)」を配布する。

「パレットチェーン」は、デジタルアイテムの発行・管理・流通のブロックチェーンネットワーク。独自の設計により、ユーザーの「ガス代」と呼ばれる手数料がかからない取り引きを実現する。「ファンジブルトークン」は代替可能なトークンで、同じ価値を持つほかのトークンと交換ができる。

実証実験の仕組み
実証実験の仕組み

その後、実験参加者は、SMBCグループの社内チャットツール内で形成されるコミュニティに参加。コミュニティ内では、テーマ別にトークルームを形成し、発言や行動をしたメンバーには感謝の証(あか)しとして「ミドりぽ」を送付できるようにする。実験終了時に、「ミドりぽ」を一定数以上を保有する参加者には、特典を付与する。

では今回の実験で、SBTの発行・保有の技術的事項の検証と、SBTを起点とするコミュニティ形成のノウハウを蓄積する。第1フェーズ完了後は、実験で得た知見に基づいて、ほかの企業にも参加もしてもらい、さらなる実験に取り組む。加えて、三井住友FGと、実験を通じ、SBTの特性を生かした、新たな付加価値の提供に向け検討を進めるとしている。

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