デロイト トーマツ コンサルティング合同会社は、自社で保有するNFT開発ツールを、Stake Technologies Pte. Ltd.やStartale Labs Pte. Ltd.が提供する新たなブロックチェーン「Astar zkEVM」に拡張し、野球をテーマにしたNFTゲームアプリのプロトタイプを構築した。
デロイト トーマツは、NFTサービス構築に必要なブロックチェーン上の基本的なプログラムをAPIとして保有・提供しており、2023年6月には、Polygon上で提供を開始したクリエイター支援プラットフォーム「LIFE LOG BOX」に導入するなど、様々なブロックチェーン上の効率的なサービス開発をサポートしている。
「Astar zkEVM」は、イーサリウムの拡張機能であるレイヤー2技術を実装し、互換性のある環境を維持している。さらに、取引処理を行う際にゼロ知識証明(zk Proof)と呼ばれる技術を活用することにより、高度な処理能力・拡張性(スケーラビリティ)・安全性が担保されている。
これからグローバルの様々なWeb3ツールやソリューションが提供される予定で、グローバル企業向けの多用途ソリューションとして注目を集めている。
今回開発されたゲームアプリは、デジタルを活用した野球の打撃練習システムで、練習の成績に応じてNFTの「エンブレム」が付与され、アバターの成長をゲーム感覚で楽しむ仕組みだ。
将来的には、エンブレムを交換したり、育てたアバターでチームを作り、野球の試合に見立てた対戦ゲームを行ったりなど、競い合って練習のモチベーションを向上させるゲーム要素を盛り込む予定だ。
なお、アプリの開発は、デロイト トーマツが受託した2023年度のスポーツ産業の成長促進事業「スポーツ×テクノロジー活用推進事業」によるものだ。
この事業は、DXやテクノロジーを用いてスポーツデータを活用することで、スポーツをより身近に感じることができる機会の提供や、スポーツの付加価値を高め、新たな収益源となるための実証事業を目指しており、中学生向け野球アカデミーの生徒を対象に、2024年1月から2024年2月にかけて実証事業を実施する予定だ。
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