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空(Air)を叩くバーチャルドラム「Airstic Drum」ーハードウェアコンテスト”GUGEN2015”

12月19日 秋葉原コンベンションセンターでオリジナルハードウェアコンテスト”GUGEN2015”の大賞・優秀賞ノミネート作品プレゼンと審査発表が行われた。

・GUGEN2015とは
P板.comが主催の日本最大級のハードウエアコンテスト、2009年に開催した「電子工作コンテスト」から数えて7年目で、新たな事業や産業を産み出していくための「ものづくり」をテーマに、実用性・商品性の高いハードウェアを募集。
「見て、きいて、触って、楽しむことのできる体験型展示会」として、専門家審査員のほか来場者からの評価をポイントとして受賞作品を選定するコンテストである。

GUGEN2015 大賞 Airstic Drum

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Airstic Drum を叩く、大賞を受賞した 菅家浩之氏

Airstic Drumは本物のアコースティックドラムとバーチャルドラムを組み合わせて演奏できるドラムスティックだ。デバイスは加速度センサと角速度センサと、その測定値をスマートフォンに送信するためのBluetooth基盤で構成されている。これを本物のドラムスティックに装着して空中を叩くと設定した音を鳴らすことができる。

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この親指程のサイズのデバイスをドラムスティックに装着する

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この作品の最大の特徴は加速度データをもとに、本物のドラムをたたくのか、バーチャルのドラムをたたくのかを識別し、タイミングにあわせて発音をさせるところだ。

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つまり、本物のアコースティックドラムをたたくときは本物のドラム音だけがなるように音声は出力せず、バーチャルのドラムをたたいたときだけ音声を出力することができるのだ。

これにより最小限のアコースティックドラムセットでも、複数のバーチャルドラムの電子音を追加して演奏することができる。

実際の演奏の様子を見ていただくとわかりやすい。

 

GUGEN2015 優秀賞 1作品目 E-cat kit

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株式会社HopeField 嘉数正人氏

優秀賞1作品目は、「E-cat kit」~ねこ車にモーターを積んで乗ってみた~ だった。

建築や農業の現場では大きなものや長距離を運ぶときは重機やトラックが行うが、小さなものや短距離輸送はねこ車などを使って人が運ぶことが多いという。またそういう現場では高齢化が進んでいることもあり、負担を軽減化できないかとこの作品を開発したとのことだ。

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開発したモーターキット「E-cat kit」は、用途にあわせて形状の異なる一般的に普及している一輪運搬車に取り付けることが可能だという。

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先頭部にバッテリーを装着し、車輪横にモーターが設置されて、ハンドル部にモーターを制御するアクセルスイッチがついている。

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モーターが車輪を回す様子

過去、大手メーカーからエンジン式や電動機一体型の運搬車が発売をされたが、重量や価格などの課題があり広がらなったという。しかし車載バッテリーとモータの技術向上と軽量化および低価格化などが進んだこともあり、1~2年かけて「E-cat kit」を製品化するために会社を立ち上げたという。すでに静岡の茶畑や千葉で実証事件を行っているとのことだ。

 

GUGEN2015 優秀賞 2作品目 Pyrenee Drive Screen

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株式会社Pyrenee 三野龍太氏

PyreneeDriveScreen ( ピレネー ドライブ スクリーン ) は既存のクルマに簡単に運転支援システムを搭載することができる車載デバイスだ。

デバイスには車の前方に向いた二つのハイビジョンカメラがついており、このステレオカメラで走行状態をつねに立体で撮影している。その撮影した映像はリアルタイムに画像認識され、前方の車や歩行者を認識して自分との車との位置関係や距離をそれぞれの一秒間に30回計算しており、万一衝突コースに入ったら瞬時にドライバーにディスプレイ表示と音で危険を知らせ、事故回避を促してくれる。

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映像は透過ディスプレイに映し出されるので、運転席の前のダッシュボードに置いたとき前方の視界を妨げることなく運転支援に必要な情報を見ることができる。

交通事故の7割以上はドライバーの不注意で起こると言われており、このデバイスは人間よりかなり早い段階で危険を設置し音とモニターで注意喚起をしてくれるので、多くの事故を防ぐことができるだろうとのことだ。

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また、通常時は自分のスマートフォンの情報もモニターに映し出すことができる。例えばナビアプリでルートを表示したり、スマートフォンの通知を映しだすことができるため、近年増えてるスマホ操作による事故も予防できるという。

来年中に39,900円でオンラインでの販売を目指して開発中とのことだ。

 

GUGEN2015 グッドアイデア賞 参式電子弓

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神奈川県工科大学 博士 安本匡佑氏

参式電子弓は、本物のアーチェリーに各種センサ、マイコン、小型PC、モバイルレーザープロジェクタ、バッテリーなどを搭載した仮想現実でリアリティなゲームを体験できるシステムだ。

本物の弓を扱うように弦を引いて360度全方向に対して仮想的な矢を撃つことが可能となっている。

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この電子弓にはレーザープロジェクタが搭載されており仮想空間が360度壁に映し出され、そこへバーチャルな矢を打ち放つことができる。

しかも本物のアーチェリーであるため質感や弓を弾く感覚は本物で、さらに実際の弓を引いた時の張りを測定することで放つ矢の強度や速度をバーチャルの世界でリアリティに再現している。

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身体的没入感の実現をコンセプトに、重さ、硬さ、温度などのモノ感、自分の周りに別の世界が広がっているという感覚、そして現実の能力を使って仮想の世界を遊べることを目的として、弓を題材に制作を行ったとのことだ。

 

GUGEN2015では、今回紹介した大賞1作品、優秀賞2作品、グッドアイデア賞1作品の他に約50品ものアイデアつまる作品が展示され、多くの来場者により展示会場は熱気があふれた。
これら展示品の紹介は後半編でレポートする。

 

【関連リンク】
GUGEN2015

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